男二人、福島の旅(その1)

こんにちは。征一郎です。

週末は、友人と二人で福島に行ってきました。

両日とも天気に恵まれ、風に揺れる稲穂は金色に光り、
目にまぶしいくらいでした。

本来なら心落ち着くこの風景に、今は何かと考えさせられてしまうのが
本当に悲しいですね。

さて今回の旅は、会津地方・手仕事の旅。

第一の目的は、カゴアミドリが日頃お世話になっている、かご作家さん宅を訪ね、
またたびやあけびの採取から製作に至るまでの話を、インタビューする予定です。

そして、もう一つの目的は旅のパートナー、絵かきの鈴木氏が情熱を燃やしている
作品 「トモノイタ」の材料となる良質な木材の仕入れ旅。
国産の広葉樹の木材が豊富な 「南会津」へと向かいます。

一日目。

まずは、男性のまたたび作家さんを訪ねました。
この方は奥会津で生まれ育ち、 現在は福島の中心地でくらしています。

当店のまたたびざるの作り手さんは、数人いるのですが、
精巧さ・繊細さ・美しさで、この方の右に出る人はいないんじゃないかなと思います。

という訳で、念願のお宅訪問です。

それでは早速インタビュー!
の前に、ご挨拶をして腰を下ろすや否や、テーブルにはたくさんのくだものが並び・・・
初めにぶどう一房を手に取ってしまった僕は、
口は動かすものの、すっかりメモを取り損ねてしまいました。

そしてふと隣に視線を移すと、山盛りの漬物をすっかり平らげた鈴木氏の姿が・・・。

              
気を取り直して、ようやくお話を伺うことに。
かご作りを始めたのは、長年働いた仕事を定年退職してから。
実はまったくの独学ではじめたそうで、あえて先生と呼ぶとしたら、一つの四つ目ざる。

それがこちら。
(あめ色に変化した四つ目ざるです。)

20年ほど前、奥会津を訪れたときに出会った一枚のまたたびざる。

かつて宮大工だったという方が作ったこの精巧なざるをお手本に、
試行錯誤を重ねてきたそうです。

自分の作品に何とか満足できるようになるまで、10年以上かかったそうです。
しかし今となっては、この出来栄え。



またたび四つ目ざる
(現在の取り扱い製品)



          
はじめて、この四つ目ざるの均等なラインを見たときは、本当に驚いてしまいました。

そして次はいよいよ、作業場へと移動します。楽しみ~。

続きはまたこの次に!

征一郎

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