カゴアミドリ

企画展

2023
               

06.16 – 07.16『とけゆく氷原のうたⅡ -イヌイットの壁かけ展-』(国立店/松本店)

海に浮かぶ 氷の上を
歩いていた
あてどもなく

海がうたうのを聴いた
できたばかりの 氷塊の
大きなため息も

行こう 進もう
強い魂を持つ者に
ごちそうがもたらされる

〈バフィン島南部のうた〉

 

6~7月、北極圏は白夜の盛り。人間の定住北限であるカナダ・ヌナブト準州のアラートでは、4月中旬から実に100日以上も太陽が沈みません。

輝き続ける太陽は海と大地の氷をとかし、短い夏が訪れたかと思うと、8月には雪が降り始めます。

そんな極北の白夜に思いを馳せる本企画を、昨年に引き続き開催します。
北極圏に生きるイヌイットの女性たちが、その暮らしや思想を布で描いた「壁かけ」をはじめ、北方の自然が生んだ手仕事をご覧ください。

『とけゆく氷原のうたⅡ -イヌイットの壁かけ展-』

会期>
【松本店】
6月16日(金)  -26日(月)
11:00-17:00 (火水木休)

【国立店】
7月5日(水)  -16日(日)
11:00-17:00 (月火休)

<出展>
iruinai:イヌイットの壁かけ、ぬいぐるみ、絵画など
株式会社とり:北国の野鳥フィギュア
AkaneBonBon:紙張子

<関連イベント>

(1)【松本店】上映会「火と人の旅―アフリカから極北まで」
北極圏と世界各地の記録映像を見ながら、火と人類が歩んだ道について考えます。
(展示 イヌイットの壁かけ の解説付)

〇日時:6月18日(日) 17:30-19:00
〇上映作品(予定):
「ネツリック・エスキモー 石堰による漁撈2」(1967年/27分/イヌイット/カナダ国立映画制作庁)
「火起しと喫煙」(1971年/5分/南アフリカ/!コ・ブッシュマン/ECフィルム)
「水草からの塩の採集」(1964年/18分/ブラジル/ワイカ族/ECフィルム)ほか
〇 ナビゲータ:iruinai 大西由美

(2)【国立店】上映会「イヌイットの智慧と気候変動」
北極圏における気候の変化と人々の暮らしの変化を追ったドキュメンタリー。音声現地語のみの英語字幕映像に日本語訳をアテレコしながら上映します。
(展示 イヌイットの壁かけ の解説付)
〇 日時:7月8日(土) 17:30-19:00
〇上映作品:
「イヌイットの智慧と気候変動」(2010年/54分/カナダ)
〇 ナビゲータ:iruinai 大西由美

【大西由美さん プロフィール】
想像と創造の復権をテーマに2013年よりiruinaiの活動を開始。イヌイットを始め各地の先住民の手仕事を紹介する展示・出版などを企画している。

 

               

06.07 – 06.25『オンプリュのかごとコナヤのカナモノ』(国立店)

今年もケニアの手仕事を扱う「オンプリュ」と、
カナモノ作家「コナヤ」さんによる合同展を
開催いたします。

オンプリュさんからは、色とりどりの
サイザルバッグ、カンガ布、オリーブの
キッチンツールなどケニアの手仕事が並びます。

コナヤさんが手掛けてくれるのは、
真鍮やアルミを素材とした 自然がモチーフの
アクセサリーや、カトラリーなどの生活の中の
カナモノ。

日々の暮らしやちょっとしたおでかけが、
明るくたのしくなるアイテムがそろいます。

『オンプリュのカゴとコナヤのカナモノ展』

カゴアミドリ国立店
6月7日(水)~25日(日)
11:00~17:00 (月火 休)

◎ オンプリュ : https://enplus.jp/
◎ コナヤ : https://www.instagram.com/konaya578/

               

05.26 – 06.12『井上湧 個展 -竹の道具-』(松本店)

「14歳で竹細工に出会ってから、今年で6年目。
九州を中心とする全国の産地で技術を学び、
現在は、地元・長野の伊那谷を拠点として、
竹細工を生業としています。

本物の道具がつくりたい。
青物とよばれる昔から使われてきた竹の道具が、
これからの時代にこそ必要なものとなって
いくように、妥協はせずに少しでも良いもの
をつくることを心がけています。

初めてとなる今回の個展では、これまでに
習得した竹細工に加えて、さらなる工夫と
アイデアを盛り込んだ、日々の生活に直結した
竹の道具を制作します。

調理道具としてのさまざまな笊、茶漉し、
収納籠、脱衣籠、買い物籠、バッグなど。

今の僕にできる最高の竹細工をご覧いただければ
幸いです。」

井上湧 個展「竹の道具」

カゴアミドリ松本店
5月26日(金)~6月12日(月)
11:00~17:00 ※火水木 休

カゴアミドリ国立店
3月21日(火)~4月2日(日)
11:00~17:00 ※月火 休

               

04.19 – 04.30『北海道中川町 森のうつわと樹皮のかご展』(国立店)

森のまち、北海道・中川町で活動する
高橋綾子さんと入舩絵美さん、
二人の作り手による企画展を
国立店にて開催いたします。

道北のゆたかな森が広がる中川町に移住
したお二人が手がけているのは、この土地
ならではの素材をいかした「木の器」と
「樹皮のかご」です。

木工作家の高橋綾子さんは、地元で
「どんころ」とよばれる未活用材を
積極的に取り入れた、様々な樹種の
木のうつわを中心に。
うねる木目や節、枝の分かれ目など
木本来の表情が魅力です。

かご作家の入舩絵美さんは、山葡萄と
白樺を利用し、丈夫で長く使える
樹皮細工を制作されています。
素材となる山葡萄と白樺樹皮のほとんど
は、中川町の森で育ったもの。
入舩さんご自身の手で採取したものを
使っています。

自然からいただいた素材を余すことなく
利用し、森と人の暮らしをつなげる
お二人の作品を、ぜひご覧ください。

『北海道中川町
 森のうつわと樹皮のかご展』

木工:高橋綾子、かご:入舩絵美

カゴアミドリ国立店
4月19日(水)~30日(日)
11:00~17:00 (24,25 休)

               

04.07 – 04.24『池田暢子 個展 -樹皮を編む-』 (松本店)

長野・駒ケ根で、樹皮や蔓を素材とした
かごを手掛けている池田暢子さんによる
企画展を、松本店にて開催いたします。

ヤマブドウ、クルミ、カエデなど、
森の樹々の表情をそのまま写しとった
暮らしのかごが並びます。

20代の頃、民具づくりの伝統が色濃く残る
福島・奥会津に移住し、暮らしの知恵と
編組品の技術を学んだ池田さん。

現在は、信州の山や里で採取した植物を
利用し、自然素材の力強さ、素材そのものの
美しさを第一に考えて制作されています。

材料の良さが映えるように、シンプルな
編みや形にこだわっているのだそう。

長野の豊かな森の恵みを感じさせる作品の
数々が並びます。その力強いたたずまいを、
感じていただければ幸いです。

『池田暢子 個展 -樹皮を編む-』
カゴアミドリ松本店
4月7日(金)~24日(月)
11:00~17:00 ※火水木 休み