会期:7月3日(水)-7日(日)
長野・松本に伝わる「みすず細工」は、細くてしなやかな
「みすず竹」を割いて編んだ、さまざまな暮らしのかごやざる。
江戸時代から続く松本の伝統産業の一つでしたが、最後の職人・
中澤今朝源さんに後継者はおらず、2009年に伝統が途絶えます。
その後、松本市の支援による「みすず細工復活プロジェクト」の
立ち上げをきっかけに、2012年には職人を目指す「松本みすず細工の
会」の活動がスタートしました。
この企画展では、今年9年目を迎えた松本みすず細工の会が
製作するかご・ざるを展示販売するとともに、中澤今朝源さんが
所有されていた古いみすず細工もご覧いただけます。
長野県外で実物を目にする機会のほとんどない、貴重な品々です。
「みすず刈る」が「信濃」にかかる枕詞となるほど、かつて
この土地と切り離せない存在だったみすず細工。
その過去と現在に、ぜひ触れていただければと思います。
【みすず細工の販売について】
会期中に販売可能な商品は、十数点ほどとなります。
ご購入いただきました場合、会期終了まで展示を継続し
終了後のお渡しとさせていただきます(旧製品は展示のみ)。
【トークイベント開催】 7月6日(土)
「松本みすず細工の会」の村木光郎さん、小田詩世さんより、
8年間の活動とみすず細工のこれからについて伺います。