大西監督と映画「水になった村」

写真家・映画監督の大西暢夫さんに出会ったのは、震災のあった
2011年の夏のこと。

津波の被害を受けた岩手・宮古市沿岸地域を、ボランティア活動で
訪問していたときに、滞在中にお世話になった宿でたまたま一緒に
なったのでした。

大西さんは、震災まもなく東北沿岸域の600㎞を取材し、
その様子を地元の岐阜新聞に連載していました。

出会った夜、それまで取材をされた写真や動画をみせていただき、
衝撃を受けました。そして、大西さんの活動の一部を、自分のお店でも
紹介できたらと感じ、それ以来のお付き合いが続いています。

陽気でとても気さくな大西さんがこれまでに撮影してきたのは、
ダム建設に揺れる地域や人々、精神科の長期入院病棟、
昔ながらのやりかたを大切に守りながらものづくりを続ける人びと、など。

そして、ひとたびテーマが決まると、数年、十数年と、ほんとうにじっくりと
時間をかけて現場に通い、人びととの関係を築き、寄り添うような取材で、
当事者の目線を伝えてくれる方です。

「水になった村」はそんな大西さんの代表作の一つであり、
私たちが、多くの方に見ていただきたい、と感じた作品です。

小さな山里の村を深く愛し、自然の恵みに感謝しながら暮らし続けた
人たちの、とにかく明るく、満ち足りた姿。

「ここには神様がおるよ」と語るおばあちゃんの、いきいきとした表情が
語るものを、今回の写真展と映画上映会を通して、多くの方に
お伝えできればと考えています。

日程など詳細は「こちら」をご確認ください。

たくさんの皆さまのご来場をお待ちしております!

ARCHIVE