大分県・湯布院の工房 竹聲館による、亀甲編みの盛かごです。
亀甲編みは、三角模様の真ん中に浮かびあがる正六角形をかめの甲羅に見立てた竹細工の技法のひとつ。
編みの技巧としてはたいへん複雑ですが、縁起のよいものとして古くから愛されてきた文様です。
真竹のしなやかな弾力、強さと美しさが伝わる丁寧な作り。パンやくだもの、お料理の盛り付けなどに適した形です。
縁は太めの竹で押さえ、籐で巻き上げています。
お料理を盛り付ける場合は、経木や懐紙などと組み合わせると便利です。お手入れは、濡れ布巾で拭くか、軽く水洗いをしたのち、陰干しですばやく乾燥させてください。
「竹聲館」を営むのは、高見八州洋さん・綾子さんご夫妻です。お二人の手掛ける竹細工は、丈夫で実用的なつくりでありながら、独自のデザインとたたずまいを備えています。
八州洋さんは、この道40年を超える竹工芸家。大分県を代表する作り手のおひとりで個展の開催や公募展での受賞歴を重ねてこられました。
綾子さんは、八州洋さんとご結婚後、別府の竹工芸訓練センターで技術を学び、以来ご夫婦での活動を続けられています。
- 天然の植物を利用した製品です。素材の一部に小さなキズやササクレ等が見られる場合がございます。特に縁巻の籐は、表皮の剥がれや色むらの見られる素材となります。あらかじめご理解くださいませ。
- 直射日光を避け、風通しのよい場所で、乾燥した状態でご利用ください。(湿度の高い場所に放置しないようご注意ください。)
- 色味は、経年により少しづつ深まっていきます。