フランス北西部、独自の文化が色濃く残るブルターニュ地方で、
古くから作られてきたかごです。
海と森からのゆたかな恵みを受け取ってきたこの地域では、
昔からさまざまなかごが作られ、活躍してきました。
その一つがこちら、ヤナギを編んだ「牡蠣ひろいのかご」です。
横に広い形が特徴で、海岸地域の名物 牡蠣をひろい集めるのに
使われていたそう。内陸部では、畑の収穫にも活躍したという
働きもののかごです。
手に持った時のがっしりとした安定感から、屋外での重労働にも
耐えるようにしっかりと作られていることが伝わってきます。
ヨーロッパのかごの特徴を多く備えています。
持ち手は、細い枝をねじり合わせることで、強度を出しています。
枝の色には濃淡があります。
ブルターニュ地方のかごをひも解く専門書の1ページ。
["La vannerie en Bretange" copyright: Roger Herisset]
作り手は、お父さんもおじいさんも専業のかご職人だったという、
ジャン-クロード・エリセさんです。
かご作りに携わって40年以上。
父から息子へと受け継がれてきた技を誠実になぞりながら、
地域の最後の職人として、手間を惜しまないかご作りを
続けています。
少し赤みがかった深い色の秘密は、「トランパージュ」とよばれる
浸水処理の過程にあります。
通常、材料となるヤナギの枝は、冷水に何日も浸してから編むのが
一般的ですが、ジャンクロードさんの場合は高温で加熱浸水する
方法を採用しています。
熟練の経験を要する作業ですが、ヤナギの中に含まれる成分と
熱の作用によって光沢が生まれ、紅茶のような深い色合いを引き
出すことができます。
ケルト民族を祖先に持ち、かつてはブルターニュ王国を築いて
繁栄したブルターニュ地方。
海をはさんで向かい側にあるイギリスとの歴史的なつながりによって、
独特の文化や言語が育まれてきました。
多くの崖やリアス式海岸に囲まれ、漁業が盛んなこの地域の、
海との暮らしの中で愛されてきたかごです。
材質 | ヤナギ |
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サイズ | 上部(外寸): 約30×22cm 高さ: 中央部 約12cm (+持ち手部 約7cm), 両端 約14-15cm |
重さ | 約 500g |
生産国 | フランス |
簡易ギフト対応 | 承ります。 簡易ギフト対応について |
ご購入の前にご一読ください
- ヤナギの枝を利用した手作りの製品です。色むらや表皮の剥がれ、繊維に沿った割れ等が見られる場合があります。素材の性質としてご理解くださいませ。また芽の先端がとがっている場合がございます。引っ掛かり等にご注意ください。
- 底は丸みを帯びた構造です。置いた時、傾きや多少の揺れがございます。
- 製品の色合いやサイズは一点一点少しづつ異なります。写真の色や表示サイズは目安とお考えください。
- 風通しの良い場所でお使いください。高湿度の状態での保管は変質の原因となります。
お客様の声
あき様 | 投稿日:2024年10月25日 |
おすすめ度: | |
リビングにあるリモコン4個を収納しています。
机の上等に置きっぱなしにしないでかごに入れる習慣をつけている最中です。 |
リエ様 | 投稿日:2023年06月18日 |
おすすめ度: | |
入荷を待ち、やっと購入できました。短めの持ち手と丸い形が気に入っています。朝の身支度用品(化粧品やヘアブラシなど)を入れて使っています。かごを取り出し、鏡の前に座ると気分が上がります。美しいかごです。
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マックス様 | 投稿日:2023年03月27日 |
おすすめ度: | |
入荷待ちしてやっとうちにやってきてくれました。
形も色も大きさも愛らしく、でもとてもしっかりとした作りで本当に素敵です。 毛糸玉やパッチワークのはぎれを入れています。 |