アダン(タコノキ)の葉を編んだ手提げかご。竹富島で作られたもので、現地では「ヤミカゴ」と呼ばれる昔ながらのおつかいかごです。
軽くて、とても弾力が高く、毎日気軽に手に取りたくなる素朴な雰囲気が魅力です。
かご作りに使うのは、アダンの葉の部分です。長い葉からトゲを取り除き、ほそく割いて乾燥させると、軽くて張りのある、よい素材になります。
タコノキ科の木は、海岸や川沿いの湿地に生える常緑の低木。幹からのびるたくさんの気根がタコの足のように見えることから、その名がついたのでしょう。
パンダナス、パンダンなどの名で、東南アジアやポリネシア諸国にも広く分布し、利用されています。
沖縄諸島ではアダンと呼ばれ、葉からはかごや敷物、草履を作ったり、気根は撚ってひもにしたりと、古くからさまざまに活用されてきました。
アダン葉でつくる「琉球パナマ帽」は、戦前の沖縄の一大産業にもなっていたそう。八重山地方の暮らしに、とても身近な植物のひとつです。
- 本製品は天然の植物を使った、昔ながらの実用のかごです。素材の表面には、色むらや部分的な変色、小さな割れ欠け等が見られる場合がございます。素材の特性としてご理解ください。
- 一部に接着剤、また製作の際に素材を固定する目的で刺す小さな釘の穴が見られます。不具合ではございませんので予めご了承くださいませ。