やまぶどう蔓の樹皮を編みあげたバッグです。
ぶどう素材の手提げは、木型をつかって長方形に組むことが多いですが、こちらはめずらしい「台形」のシルエット。
一目一目結びあげていく「ななめ編み」の技法で仕上げた、透かし模様が印象的なデザインとなっています。
空気感たっぷりのかろやかな仕上がり。重厚なイメージのやまぶどう手提げの中でも、ぐっと明るい印象の一点で、よりカジュアルな場面でも楽しんでお使いいただけることと思います。
適度な弾力があり、使い込むほどに深いつやと風合いを増していきます。長くお使いいただける、しっかりとした作りとなっています。
底は安定感よく自立するので、手荷物の出し入れも快適です。
うねりの強い素材のため、編み目は均一ではなく、多少目の大きい個所も見られます。
あずま袋などと組み合わせてお使いいただくのもおすすめです。
制作は、長野県駒ヶ根市の自然豊かな地域に暮らす、池田暢子さんです。
かごづくりを学ぶため、福島の奥会津に数年間暮らし、素材や技法を身につけたのち、長く製作を続けてこられました。
ななめ編みの編み方自体は昔からあった技法ですが、手に良くなじみ、毎日持ちたくなるようなこの形は、池田さんの感性と経験から生み出された、オリジナルのデザインです。
<やまぶどう素材について>
やまぶどうは、急峻な山奥に多く自生する蔓性の木です。
その樹皮は、強靭な繊維を含んで高い耐久性を備え、使い込むほどに色とつやが深まっていくため、長年かけて育てるたのしみのある素材です。
その強さが頼りにされ、昔は山仕事の道具を入れる腰かごなどが多く作られたそう。
厚くて堅い樹皮をきれいにはがせるのは、蔓が水分をたっぷりと吸い上げる初夏のわずかな期間に限られます。
数十年の歳月をかけてゆっくり、まっすぐに育った蔓を選んで、樹皮の一部の良質な部分だけを使います。
採れる量がもともと少ないうえ、曲がった繊維や、節や穴を避けて、丹念に選別していくと、利用できるのはごく一部分のみ。そのため、希少なかご材料としても知られています。
- 本品は天然の樹皮を利用した手作りの製品です。表皮の剥がれや毛羽立ち、色むら、割れや節穴、素材由来のゆがみ等が見られます。素材の性質としてご理解下さいませ。
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節穴や、製作の過程で生じる小さな穴が見られることがありますが、品質上の問題はございません。あらかじめご了承ください。
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製品の色合いやサイズは一点一点少しづつ異なります。写真の色や表示サイズは目安とお考えください。
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色は年月とともに濃い色に変化し、艶を増していきます。
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風通しのよい場所で、乾燥した状態で保管してください。(湿度の高い状態で放置しますと変質の原因となります。)