
宮崎県・日之影町「わら細工たくぼ」の縁起物のお飾りです。
神話の息づく高千穂郷で、「しめ縄」作りの技とともに受けつがれてきた わら細工。
3代目の甲斐陽一郎さんを中心に、移住者や地域の皆さんが力を合わせ、棚田での米作りから製作まで一貫して手掛けています。
季節を問わず、場所を選ばずに飾れる、端正で力づよい作りが特徴です。
「祝結び」
しっかりとつながり合うその姿から、 結婚のお祝いや結納の品として使われることの多い形。 一度結ぶと簡単には解けない結び方に、家内安全の願いも 込められた、縁起のよいお飾りです。
こちらは格別の存在感をもつ「大」サイズです。

祝結びは、ねじる方向の異なる「右綯い」の縄と「左綯い」の2本の縄を必要とします。
右利きの場合、右綯いは理にかなった動きで作業性がよいと言われており、昔ながらの草鞋や農作業のロープがわりの縄など、生活用具に使う縄は、ほとんどが右綯いで製作されています。
一方左縄は、日常の縄とは異なる特別な縄ということで、しめ縄などの神聖なものはあえて左綯いにするのが全国的な風習です。
まったく逆の動きで同じ太さの縄を綯いあげていくには鍛錬が必要ですが、右縄と左縄を組み合わせることで、美しい模様が浮かび上がります。
【「わら細工たくぼ」のわらのこと】

「わら細工たくぼ」が工房をかまえる宮崎県の高千穂郷は、急峻な山あいに棚田がひろがり、山間地特有の稲作文化が残る地域。
「天の岩戸」の物語の舞台ともいわれる神話ゆかりの地でもあり、しめ縄や、わらのお飾りを大切に飾る風習が残っています。
たくぼさんでは、すべてのわらを自分たちの田んぼで育てています。
平地での稲作に比べると、傾斜地の棚田では、大型の重機が使えないことなどから、多くの人手がかかりますが、たくぼのメンバーが一丸となり、愛情をもって育てています。

すがすがしい緑色のわらは、「青わら」と呼ばれる、特別なわら。
お米が実る前、8月の暑い盛りに刈り取りが行われます。光沢があって美しく、さわやかな芳香をもつ素材となります。

秋には2度目の収穫を行います。
お米を実らせた秋の黄色いわらは、太くて丈夫。稲穂や根っこを利用したお飾りや、鍋敷きなどの生活道具に使用する素材となります。
乾燥後のわらは、上質な部分だけを選りすぐり、部位ごとに切りそろえていきます。制作前の下準備だけでも、何段階もの作業があります。

わら細工たくぼの活動は、この地域に伝わる伝統をつなぐとともに、地元に雇用や世代間の交流の場をつくり、次世代に棚田のある風景を残していくことにもつながっています。

「綯い」や「結び」の文化をたしかに受け継ぐ たくぼならではの形。古くてあたらしいわらの美が、今の暮らしに寄り添います。
◎ 作り手インタビュー「
わら細工と生きる」
(現地の写真はすべて 川しまゆうこ さん)
※ 本製品は、専用サイズの段ボール箱(再利用)でのお届けとなります。