
ポルトガルの南端、アルガルヴェ地方で作り続けられている「ケーン」のかごです。
すっとした縦長のシルエットと、ハンドル部分に取り付けられた平らな「蓋」が特徴的な、ポルトガル伝統のかごの一つです。
かつて海辺の町では、とれたての蛸や魚を運ぶのに使われていたそう。
この蓋は、捕った蛸が逃げ出したりしないように、運搬中の魚が鳥たちに狙われないようにするために、取り付けられたのかもしれません。
アルガルヴェならではのデザインとして、当時のままの姿で受け継がれています。

かごの中身を目隠ししてくれるカバー。水平にスライドさせて開閉します。

ケーンは、世界の各地にみられるイネ科の草。日本ではダンチクと呼ばれる、葦の仲間です。
温暖な海岸地域に自生し、高さ2~4メートルにもなる大型の草。竹に似て節があり、茎は固く木質化するので、割って編むのは大変ですが、軽くて丈夫なかごになります。

アルガルヴェ地方では、何世紀にもわたってケーンのかご作りが受けつがれてきました。暮らしのかごとして様々な形が生み出され、海辺の町では、漁師やその家族たちの仕事を力強く支えてきた歴史があります。
カバーは、閉じた状態のときは、持ち手に挟まれてしっかり固定されています。開閉の際は、持ち手を上からぐっと押してたわませることで隙間ができ、スムーズにスライドさせることができます。
- 本製品は天然の植物を利用した手作りの製品です。色ムラや、割れ・ササクレ、また素材の先端や節部分に引っ掛かりやすい箇所が見られます。天然素材の性質としてあらかじめご了承くださいませ。タオルなどデリケートな布ものの収納の際には十分にご注意ください。

色むらの例

節の内側の突起の例
- 底の中心が膨らんだ構造のため、置いた時 多少の傾きやがたつきが見られます。
- お届けする製品の色合い・シルエットは一点一点少しづつ異なります。またサイズ・重量にも多少の差がございます。表示のサイズは目安とお考えください。
- 高温多湿をさけ、風通しのよい場所で保管してください。