
スペイン北部。代々かご作りを生業としてきた村で、職人さんたちが作りつづけてきた、栗の木のバスケットです。
栗の「へぎ材」のみを使ったシンプルさが気持ちよい本品は、素朴な日常使いのかご。
釘で仕上げた、軽くて丈夫、実用的なつくりが特徴です。小釘を意味する「クラビリョス」いう名前がついています。
収納に便利な長方形。工具やガーデニング用具をポンポンと入れておくだけで毎日が楽しくなりそうです。

栗の枝を削った持ち手はしっかりと取り付けられており、重さのあるものの保管や移動にも安心。

枠の部分は鉄釘で打ち付けてあります。

ざっくりと荒けずりで素朴なたたずまい。飾らないつくりからは、ずっと暮らしを支えてきた道具としての力強さが伝わってきます。
色味は、時間の経過とともに徐々に深まっていきます。
|スペインの栗のかご|
栗のかご作りは、スペイン北部、なかでも北西部サラマンカ県の小さな村々に、何世紀にもわたって伝えられてきました。
乾燥地帯の多いスペインの中にあって、みずみずしい広葉樹の森に恵まれた、緑ゆたかなこの地域。
村の周囲には多くの栗の木が自生し、家の建材として、食材として、そしてかごの材料として、人びとの毎日を支えてきました。
当店で扱っているのは、代々かご作りを家業としてきた職人さんによるもの。幼いころから父親に倣って身につけた技で、素材の採取から加工、仕上げまで、昔ながらの方法で手作りされています。

村をとり囲む山々に広がる栗の森。植林はせず、村人たちが何代にもわたって手入れをしながら、自然な成長を助けています。

一本の鉈をたくみにあやつり、薄い木の板は またたく間にかごの形をとりはじめます。

現地の食料品店では、野菜や果物をたっぷり載せた年代物の栗かごに出会えることも。
- 無垢の木材を利用し、ざっくりと編んだ昔ながらのかごです。天然の色むらや黒ずみ、割れやこすれ跡、外皮の剥離等が見られます。素材の性質としてご理解くださいませ。



- 製作の過程で生じる油汚れやプレス跡が多く見られます。枝の結合部分には釘を使用しています。



- 底部分はふくらみを帯びた作りとなっており、多少の揺れやがたつきが見られます。
- お届けする製品の色合い・木目は、一点一点異なります。またサイズ・重量にも誤差がございます。表示のサイズは目安とお考えください。
