
大胆なオープンウィーブ(透かし編み)が目を引く、美しいヤナギのかご。
「クランバスケット」と呼ばれるこのかごは、イギリス東部、ノーフォークの港町でかつて活躍した伝統の形です。
「クラン」とは、水揚げされたニシンのかさを計る単位のこと。このかご1杯が「1クラン」として取引されたのだそうです。
そのため、大きさや形、枝と枝の間隔までもが厳格に規格化されていたという特別な歴史を持つかご。(本品は、使いやすいように本来のサイズよりも小さめに仕上げられています。)
実用の中で磨かれた、簡潔で無駄のない機能美を楽しんでいただけることと思います。
天然色を生かしたシックな色づかいに、熟練のイギリス人職人 エイドリアンさんならではの感覚が生きています。

持ち手は、枝を捻じった上で、さらに縒り合わせています。表皮に多少の割れが生じますが、これにより高い強度を出すことができます。

太めのヤナギの枝を用い、とても頑丈に、かつ丹念に
仕上げられています。
本品は、持ち手の色が異なる3点よりお選びいただけます。
A
B
C
|エイドリアンさんのヤナギかご|
イギリス ノーフォーク地方出身のエイドリアンさんが、地元のかごの質実剛健なつくり、簡潔な美しさにひかれて、名人のもとに弟子入りしたのは 1980年代半ばのことだったそう。
ニシン漁に使われていた港のかごや、農産物の収穫かごなど、地域の昔ながらのかごづくりを学ぶことから始め、以来、職人として幅広い技を磨いてこられました。
その手から生み出されるのは、ヨーロッパの伝統をくむ、実用性と耐久性をそなえた暮らしのかごの数々。そしてノーフォークに伝わる古いかごの雰囲気をまとったバスケットたち。
ひと枝ごとに異なるヤナギの天然色をランダムに組み合わせた、渋みのある色づかいも得意としています。
素材のヤナギは無農薬にこだわり、工房前に広がる畑で、自らの手で栽培を行っています。

その工房は、のどかな牧草地に囲まれた、美しい自然の中にありました。

自家栽培のヤナギ畑。
- ヤナギの枝を利用した手作りの製品です。色むらや表皮の剥がれ、繊維に沿った割れ等が見られる場合があります。素材の性質としてご理解くださいませ。
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使い始めは、ヤナギ特有の甘い香りが気になる場合があります。時間の経過とともに落ち着いていきます。また、ヤナギの表面にちいさな白い芽が見られることがあります。
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製品の色合いやサイズは一点一点少しづつ異なります。写真の色や表示サイズは目安とお考えください。
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風通しの良い場所でお使いください。長時間の水濡れや直射日光は、変質の原因となりますのでご注意ください。
