細くしなやかな鈴竹を素材とする、岩手県二戸地方の竹細工です。
かござるの産地として、長い歴史を誇るこの地域では、一時期は
集落のほとんどの人がかご作りに携わっていた、という時代もあったそう。
大小さまざまな生活道具が生み出され、日本各地に送り出されていきました。
この丸いざるも、鈴竹細工の定番品のひとつです。
ざる蕎麦、ざるうどん、てんぷら用など、食卓のざるとして活躍するのは
もちろんのこと、パンや焼き菓子を並べたり、干し野菜やハーブの乾燥などにも。
なにかと出番のおおい、万能ざるです。
丸みを帯びた底、丈夫に巻き上げた太めの縁が特徴。
手なじみがよく、ふっくらと どこかかわらしさのある形です。
7寸(約21cm)、8寸(約24cm)、9寸(約27cm)の3サイズ展開となっています。
使った後はさっと水洗いし、フックなどに掛けてしっかりと乾燥させてください。
経年変化により、色は少しづつ深まっていきます。
<岩手の鈴竹細工>
岩手県の北端、一戸町やその周辺に伝わる鈴竹細工。
その起源は、平安時代にさかのぼるともいわれ、江戸時代には
すでに、農家の冬場の手仕事として、盛んに作られていたようです。
戦前戦後には、行李や持ち手付きのかごなどが量産され、全国に
出荷されていきました。
この数年は、地下茎で育つ竹笹類が、60年~100年といわれる周期で
突然花を咲かせた後に枯れてしまう「一斉開花」と呼ばれる現象により、
深刻な材料不足がつづいています。
そのような中でも、貴重な材料を使いながらすこしでも製作を続け、
その技を受け継ぐ努力が続けられています。
材料が限られるため、色むらや部分的な変色等が、以前と比べて
目立つ場合があります。あらかじめ何卒ご了承くださいませ。
※本品の今後の再入荷については未定となっております。
ご購入の前にご一読ください
- 本製品は天然の植物を利用した手作りの製品です。小さな割れやささくれ、部分的な変色等がみられます。素材の性質としてあらかじめ何卒ご了承くださいませ。
- 製品の色合いやサイズは一点一点少しづつ異なります。写真の色や表示サイズは目安とお考えください。
- 経年変化により、色味は少しずつ深まっていきます。
- ご使用後は風通しのよい場所で陰干しし、乾燥した状態で保管してください。高湿度の状態での保管は変質の原因となります。