フランス南西部、ペリゴール地方に伝わる伝統的なヤナギのかごです。
繊細な透かし編みと、なめらかなカーブが印象的。
色は、ヤナギの天然の色をそのまま生かしています。
ヨーロッパによく見られるかごとは構造が異なり、中心部から
らせん状に編み上げていく、この地方独特の技法が目をひきます。
フランス国内ではこの地域にしか見られないペリゴールのかごは、
地元の言葉では「ブイリクー」の名で親しまれてきました。
製作は、この地域に生まれ育ち、その技を受けついだ
数少ない作り手の一人、フィリップさん。
ブイリクーを専門とする かご職人として活躍しています。
手前左:グリーンXS、手前右:グレーS、奥:ブラウンM
それぞれに種類の異なるヤナギの、天然の色です。
<ペリゴール地方のかご>
比較的シンプルな構造でありながら、卓上用の小さなかごから
畑仕事用の大きなものまで、自由自在に形を整えることができる
応用性の高さが、このらせん編み技法の特徴です。
かつては、職人が作るというよりは、農家の人びとが日々の
暮らしに必要なかごを、それぞれの家庭で編んでいました。
ジャガイモの収穫やキノコ、クルミ拾いなどの場面に
よく使われたそうです。
ベレー帽のよく似合う、おしゃれなフィリップさん。
もともとは家族でぶどう農園を営んでいましたが、地元を代表する
ペリゴールのかご、自分も幼い時から慣れ親しんだこのかごの
後継者がいないことを残念に思い、40歳を前にこの道に入ります。
地域の名人に習い、また他のかご産地にも長期間滞在して
技術の向上を目指し、専業の職人となってすでに20年ちかく。
ペリゴールのかごを後世に伝えるため、真っすぐにヤナギと向き合う
日々を送っています。
ご購入の前にご一読ください
- ヤナギの枝を利用した手作りの製品です。小さな芽や色むら、天然の黒ずみ等が見られる箇所がありますが、天然素材の製品の風合いとしてご理解の上、ご購入いただければ幸いです。
- 置いた時、わずかにがたつきがある場合があります。
- 使い始めは、ヤナギ素材独特のにおい(天然の甘い香り)が気になる場合がございます。時間の経過とともに薄れてゆきます。
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湿度の高い場所での保管や、長時間の水濡れは変色や劣化の原因となりますのでご注意ください。
お客様の声
とあ様 | 投稿日:2016年04月22日 |
おすすめ度:
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その容姿にひかれて購入しました。やはり棚の上に置いたときの曲線などがとてもきれいだと思います。果物を置いていますが、たくさん置いてしまうとその良さが失われてしまうので、収納をするというよりは見せるかごという印象です。
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