イタリア中部、トスカーナ地方伝統のかごのひとつ。
イタリア国内でも希少な、オリーブの枝のかごです。
シンプルなワンハンドルの丸かごは、ものを集めたり、
運んだり、保管するといった基本的な用途に適した、
古くからある形です。
土地ごとに身近な植物が使われてきた中、オリーブオイルの
名産地として知られるトスカーナ地方で、オリーブのかごが
作られるようになったのは、ごく自然な流れだったのでしょう。
フィレンツェにほど近い郊外の村で、代々かご工房を営んできた
職人一家、ロベルトさん・リカルドさん親子が手掛けています。
すこし銀色がかったスモーキーな色合いが印象的。
枝ごとの個性が大きいオリーブ素材は、編み上げるには
熟練の技と時間を要しますが、とても丈夫なかごを
つくることができます。
太めのハンドルは、しっかりとした握り心地。
丈夫な分、少し重さを感じるかもしれません。
底の中心部には、柔軟性の高いヤナギの枝が使われています。
堅い枝を、型を使わずに編み上げていきます。
枝一本一本に個性があるため、形は不均衡。
縁から持ち手へと連なる作りのため、多少のゆがみも生じますが、
オリーブの素材感をそのままに生かして作られたかごの、
ワイルドな魅力が伝わってきます。
息子のリカルドさんは、経済学を学んだのち、20年以上にわたって
企業で経営管理の仕事をしてきたという経歴の持ち主です。
その間、父ロベルトさんからゆっくりとかご作りを習ってきました。
家族に受けつがれてきた職人としての伝統を継ぎたいという思いが
徐々に膨らみ、2021年に退職。職人としての道を歩みはじめました。
父ロベルトさんも、若い頃は銀行で働きながら、時間さえあれば
かごを編む生活を続けてきたそう。引退した今では全ての時間を
制作に充てているほど、かご作りを愛してやまない職人さんです。
素材は、自宅の庭や、友人が農園で育てているオリーブの木。
毎年根元から伸びる、細くしなやかな一年目の枝を、8月に剪定します。
その中から真っすぐなものだけを選び、葉と小さな枝を
すべて落とすところから、オリーブのかご作りは始まります。
庭のオリーブの木。
制作に取り組むロベルトさんとリカルドさん。
材質 | オリーブ |
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サイズ | 上部直径(外寸) 約26-28cm 底内寸 約20-21cm 本体高さ 約19-21cm(+持ち手 約14-15cm) |
重さ | 約 750g |
生産国 | イタリア |
簡易ギフト対応 | 不可の商品となります。 |
ご購入の前にご一読ください
- 本製品は天然の植物を利用した手作りの製品です。色ムラや、割れ・ササクレ、また素材の先端や節部分に引っ掛かりやすい箇所が見られます。天然素材の性質としてあらかじめご了承くださいませ。タオルなどデリケートな布ものの収納の際には十分にご注意ください。
割れの例
表皮の剥がれの例
- 底の中心が膨らんだ構造のため、置いた時 多少の傾きやがたつきが見られます。
- お届けする製品の色合い・シルエットは一点一点少しづつ異なります。またサイズ・重量にも多少の差がございます。表示のサイズは目安とお考えください。
- 高温多湿をさけ、風通しのよい場所で保管してください。