ラオス北部の山岳地帯に伝わる、「葛」(クズ)の繊維を編んだかごです。
葛のつるからとりだした繊維を長いひもにし、棒針をつかって編みあげた網状のかご。その技法は、ラオス北部に暮らしてきたカム族の女性たちに受け継がれてきました。
レースにも似た繊細な雰囲気。独特のツヤと透け感を生かし、 かろやかなメッシュバッグに仕立てています。
本体と持ち手の印象が異なるのは、本体は編み棒で編みますが手の部分は織り機を使って仕上げているためです。
軽くて丈夫、肌触りもよい葛のかご。 その強さの理由は、葛の繊維がとても強靭であることに加えて、 魚を捕るための「漁網」づくりの知恵と技がベースとなって いることにあります。
現地の人たちの日々の暮らしからうまれた、頼れる素材です。
東南アジア、インドシナ半島のまん中に位置するラオスは、 原生林の中を大きく蛇行するメコン川とともに、ゆったりとした 時間の流れる、森の国。
人口650万人ほどのちいさな国の中に、50ちかくもの民族が それぞれの文化を保ちつつ暮らしています。 カム族は、ラオス三大民族のひとつ。主に北部の山岳地帯で、 昔ながらの生活を営んでいる人びとです。
町から遠く離れ、交通も不便なこの地ゆえに、 独自の豊かな文化が今も保たれています。
- 本製品は天然の植物を利用した手作りの製品です。素材に色むらや撚りむら、細かな繊維のほつれ飛び出しなどが見られる場合がございます。天然素材製品の風合いとしてご理解ください。
- お届け時の製品の色合いは、一点一点微妙に異なります。またお使いいただくとともに色味はゆっくりと深まっていきます。
- サイズ・重量も一点ずつ多少の差がございます。表示のサイズは目安とお考えください。
- 風通しのよい場所で、乾燥した状態で保管してください。