
大分・別府を拠点に制作を行っている 吉田草史(よしだ かやふみ)さんの作品です。
美しく正確な編みはもちろんのこと、耐久性を重視し、堅牢に組み上げたタフな仕上がり、そして自由な発想から生まれる新しい形も、その作品の特徴となっています。
本品は、かちっとした箱型が印象的な手提げかご。
横は二本寄せ、縦は三本寄せの寄せ編みとすることで、なめらかな編み目を実現。高い強度を保ちながらも、やさしい雰囲気の一点となっています。

厚みのあるヒゴを用いた、頑丈なつくり。その分、重量約1kgと、少し重さはありますが、強さと頼りがいを実感いただけることと思います。

しっかりと巻き上げた厚みのある縁も、吉田さん作品の特徴のひとつです。

持ち手の隠れた部分にも、こまやかな細工が見られます。
別府は、竹工芸を町の産業として大切に育ててきた、日本を代表するかご産地のひとつ。「別府竹細工」は国の伝統的工芸品にも指定されています。
吉田草史さんは、長野県安曇野市のご出身。
2022年に大分県別府市の竹工芸訓練センターを修了したのち、湯布院の高見八州洋さんのもとで学び、2025年5月に独立。
その間にも、別府「くらしの中の竹工芸展」での大分県知事賞など、各地の工芸展で受賞を重ねて来られました。
2025年には「クラフトフェアまつもと」にも初出展。「今後も公募展に積極的に取り組みながら、生活に密着した頑丈な、楽しいモノづくりに励んでいきます」と語ってくださいました。
- 天然の植物を利用した製品です。小さなキズや色ムラ、ササクレ等が見られる場合がございます。特に縁巻の籐は、表皮の剥離や色むら、変色等の生じやすい素材です。素材の特徴としてあらかじめご理解くださいませ。
- 置いた時、わずかな揺れやがたつきが見られる場合があります。
- 製品の色合いやサイズは一点一点わずかに異なります。写真の色や表示サイズは目安とお考えください。
- 直射日光・高温多湿・水気を避け、風通しのよい場所でご使用ください。
