
岡山県倉敷市の「須浪亨商店」による、い草のかごです。
こちらは、ま四角に仕立てた収納用のかご。
底は35×35cmのMサイズ。高さは約26cmです。
たっぷり仕舞える正方形は、棚置きにも床置きにもつかいやすい形。
かろやかで通気がよく、端正なたたずまいの中に、素材の素朴なあたたかみが感じられます。
かつて い草の一大産地として知られた倉敷。いかご作りの伝統は、創業140年をむかえた須浪亨商店の5代目職人、須浪隆貴さん・志歩さんの手に受け継がれています。
祖母から譲り受けた古い織り機を駆使し、本来のつくりを大切にしつつ、現代の視点も取り入れた須浪さんのいかご。今の暮らしに寄りそうための工夫とこだわりが詰まっています。

大判の布類などもしっかりと収まる、広い底。持ち運びの際は、底が自重で多少たわみます。

い草を数本ずつ束ねて撚りをかけ、縄にしたものを、専用の織り機をつかって縦横に織りあげていきます。

縁編みの内側。

編み終わりの断面が内側にあります。布などを収納する際は、引っ掛かりにご注意ください。
使い初めからしばらくの間は、畳に似たさわやかな香りがつづきます。
色はすこしづつ深まり、使い込むほどに手になじんでいきます。
|倉敷のいかご|
倉敷近郊で干拓が進み、い草の栽培が始まったのは、今から300年ほど前、江戸時代の半ばのことだったそうです。以来この地には「畳」や「花ござ」づくりの伝統が育まれてきました。
い草はまた、かごの素材としても重宝され、強度をあげるために撚って縄にしてから編む、という製法が、少しづつ発展してきました。
「いかご」とは、いぐさの縄を、専用の織り機でシート状に織りあげ、これを手作業でかごの形に成型し、持ち手を付けた手提げかごのこと。
戦中戦後の買い出し用の「闇かご」として、倉敷近辺で広く使われるようになり、一時は国内の各地にも出荷されていたようです。
現在、いかごの製作を続けているのは、須浪亨商店のみ。倉敷の伝統が息づく暮らしの道具です。
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本品は天然の植物を利用した手作りの製品です。色ムラやささくれ、多少の割れ等が見られる場合がございます。素材の性質としてあらかじめご理解くださいませ。
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製品の色合いやサイズは一点一点少しづつ異なります。写真の色や表示サイズは目安とお考えください。
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風通しのよい場所で、乾燥した状態で保管してください。
(湿った状態で放置しますと、変質の原因となります。)
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色は、お使いいただくとともに徐々に淡い茶色へと変化していきます。
