
大阪市東成区・深江地区に伝わる、伝統の菅(スゲ)細工です。
この地には、「菅笠」づくりを筆頭に、ツヤツヤとして水はじきのよいスゲ草を利用した暮らしの道具づくりが受けつがれてきました。
こちらは、貴重なスゲ草をたっぷりと使い、素材のもつクッション性を丁寧に引き出した、「円座」です。
畳の上や、椅子・ベンチの座面などに置いてお使いください。座り心地も、手ざわりもよく、体の重みをやさしく受けとめてくれる一枚です。

裏面も、また異なる印象の、趣あるつくり。
深江は、かつて一帯に生い茂っていた良質なスゲを利用した、「深江菅細工」で長い歴史を刻んできた土地です。
様々な暮らしの道具が作られてきましたが、中でも「笠」が有名で、万葉集の中にも、この笠を詠んだ歌が収められているほど。今でも伊勢神宮での祭事に献納されるなど、日本の歴史に深い足跡を残しています。
現在、その貴重な手技は保存会の皆さんによって受け継がれています。
一朝一夕には生まれない脈々とした手仕事のあゆみが伝わってくるような、丹念な仕上がりが特徴です。
天然の植物を利用した製品です。素材の一部に黒ずみや表皮の剥がれ、小さなキズやササクレ等が見られる場合がございます。天然素材の性質としてあらかじめご了承くださいませ。
風通しのよい場所で、乾燥した状態でご使用ください。(濡れた状態、湿度の高い状態で放置しないようお気を付けください。)
お届け時の製品の色合いは、一つ一つ微妙に異なります。またお使いいただくとともに、徐々に淡い茶色へと変化していきます。
