大分・別府の網中聖二さんによる作品です。
こちらは、オーバル型の小ぶりのトレイ。編み模様の美しさと、別府竹細工の技が伝わる、端正な作りとなっています。
花器と組み合わせたり、身の回りの小物の決まった置き場として。食卓では、銘々皿や菓子盆のように。
どこに置いても、空間をきりりと整えてくれる効果があります。
こちらは、複雑な編みから生まれる華やかさとリズム感が特徴の
「差し六つ目編み」の一点です。
縁の仕上げには、伝統的な「当て縁」を採用。ひごをミリ単位の薄さに割ることによって、普通は曲がらない向きへと曲げる技からは、竹という素材の奥深さがが伝わってきます。
左から、透かし網代、差し六つ目、麻の葉、亀甲。
別府は、竹工芸を町の産業として大切に育ててきた、日本を代表するかご産地のひとつ。「別府竹細工」は国の伝統的工芸品にも指定されています。
大分県出身の網中さんは、大学を卒業後、デザイン会社に就職。東京で広告や雑誌の仕事に携わっていました。
その後、独特な開放感を持つ別府に魅力を感じて帰郷。竹細工が持つ新しい可能性に惹かれ、ベテランの大谷健一氏に師事することに。
2017年に本格的に活動を開始し、現在は大谷氏が主催する「竹楓舎」に所属しながら、ご自身も「別府竹工芸研究所」の屋号で制作を行っています。
- 天然の植物を利用した製品です。素材の一部に小さなキズや色むら等が見られる場合がございます。特に縁巻の籐は、表皮の剥離や色むら、変色等の生じやすい素材です。素材の特徴としてあらかじめご理解くださいませ。
- 置いた時、わずかな揺れやがたつきが見られる場合があります。
- 直射日光を避け、風通しのよい場所で、乾燥した状態でご利用ください。(湿度の高い場所に放置しないようご注意ください。)