中津箒の職人 今井伸朋さんによる「洋服箒」です。
「洋服箒」は、コートやセーターのほこりを落としながら、毛並みをそろえてくれるすぐれもの。
小箒の一種で、厚めに編まれていて毛量がゆたかな点が特徴。
ウールなどの毛足の長い生地に穂先を当てて、撫でるようにブラッシングすることで、毛並みを整えてくれる効果があります。
もちろんテーブルや棚などのお掃除にも快適。手の込んだ編みが美しく、ギフトにお選びいただくことも多い一点です。
|二人の職人による作品解説|
■今井さん
中津箒と出会い、「こんな箒がつくれたらいいなぁ」と思ったことを覚えています。初心に帰れるこの箒を、これからも作り続けていきたいです。自分のこだわりはカクカクしたフォルムを目指しています。理由はなんとなく好きだからです(笑)
■吉田さん
今井さんの洋服箒は編み目が細かく、穂先はぎっしりと密度が高く、細やかにできていて、いつもほれぼれします。粉のような細かいものや、取れづらい布地の掃除など、様々なところにお使いいただけます。
|作り手|
今井伸朋さん
1983年 東京都生まれ。東京経済大学卒業。神奈川県藤沢市在住、三児の父。小学校から大学まで野球一筋に過ごすが、故障をきっかけにプレイヤーを退く。次なる「人生の軸になるような夢中になれること」を探していた時に民藝やプロダクトデザインに興味を持つ。
株式会社 良品計画に入社し、約20年間勤務。神奈川県の店舗で働いていた際に、地域参画の一環で中津箒と出会い、運命を感じ「まちづくり山上」への転職を決意。入社4年目に当たる現在は、箒づくりとともに、原材料であるホウキモロコシの栽培を担当する。主な受賞歴に2022年度・2023年度日本民藝館展入選。
「箒づくりは野球に似ている。コツコツと積み重ね、武骨でありながら強く美しい箒を作る。」
|中津箒のこと|
中津箒は、神奈川県の愛甲郡愛川町中津(旧中津村)に150年ほど前から伝わってきた伝統ある箒。
地域の一大産業として隆盛を誇ったのち、昭和の半ばには生活様式の急激な変化に直面。その後は数少ない職人の手により、細々とつづけられてきました。
2003年、中津箒の継承を願って「株式会社まちづくり山上」が設立され、失われかけていたホウキモロコシ栽培の復活や、若手職人育成の取り組みが始まりました。
現在は10名ほどの職人とともに、無農薬のホウキモロコシを自家栽培しながら、現代の暮らしや仕事に合わせた多彩な箒を全国に届けています。
[箒のお取り扱い]
保管の際は、よく乾燥させ、風通しのよい場所に吊り下げてください。高湿度の状態で放置しますと、変質の原因となります。
使っているうちに穂先が曲がってきた場合は、軽く水に浸して直すことができます。飛び出した穂はカットしてください。
穂先の汚れが気になるときは、水洗いも可能です。その際は飾り糸より上は濡らさないようお気を付けください。
ご購入前にご一読ください
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本品は限定販売品のため、製品不良以外の事由によるご返品につきましてはお受けいたしかねます点、あらかじめ何卒ご了承くださいませ。
- 天然素材をつかった手作りの品となります。同製品でもサイズや形に個体差があります点、ご了承ください。
- 色の見え方は、閲覧する機器や環境によって異なります。写真と製品実物では、色味に多少の差が生じる場合がございます。
- 天然染料で染めた糸は、経年による色の変化がございます。