※長柄箒のお届けには、通常送料に加え、大型送料440円がかかります。
中津箒の職人 今井伸朋さんによる、長柄のほうきです。
伝統的な「クシ型 九つ玉」の作り。柄には、やまぶどうの枝を使用しています。
長柄の箒は、広い面積のお掃除をするのに適した箒。
両手で握ることで長い時間掃いても腕の負担が少なく、長い穂先が隅々までホコリを集めてくれます。
|二人の職人による作品解説|
■今井さん
企画展のメインビジュアルにもして頂いた思い入れのある箒です。クシ型9つ玉の形は基本的な箒の形でもあり、個人的には難易度が一番高いと思っています。こちらは今の自分にできる最高の形になりました。
■吉田さん
伝統的な長柄箒。いわゆる両手で持つ箒といえば、この形かと思います。今井さんの大型の箒は、どっしりと、誠実さが伝わる作りになっているように思います。僕はアズマの方が得意で、あまり作っていませんが、今井さんは満遍なく、着々と仕事をされているように感じています。
良質のホウキモロコシの穂をたっぷりと使っています。長くとった穂先は、とてもしなやか。
ごく淡いピンクの糸色は、木綿糸にホウキモロコシの種染めをほどこしたもの。柄の色によく似合っています。
枝ごとの個性を生かしながら、握り心地や履き心地、美しさを考えて、こまかな調整が行われています。(モデル身長:159cm)
|作り手|
今井伸朋さん
1983年 東京都生まれ。東京経済大学卒業。神奈川県藤沢市在住、三児の父。小学校から大学まで野球一筋に過ごすが、故障をきっかけにプレイヤーを退く。次なる「人生の軸になるような夢中になれること」を探していた時に民藝やプロダクトデザインに興味を持つ。
株式会社 良品計画に入社し、約20年間勤務。神奈川県の店舗で働いていた際に、地域参画の一環で中津箒と出会い、運命を感じ「まちづくり山上」への転職を決意。入社4年目に当たる現在は、箒づくりとともに、原材料であるホウキモロコシの栽培を担当する。主な受賞歴に2022年度・2023年度日本民藝館展入選。
「箒づくりは野球に似ている。コツコツと積み重ね、武骨でありながら強く美しい箒を作る。」
|中津箒のこと|
中津箒は、神奈川県の愛甲郡愛川町中津(旧中津村)に150年ほど前から伝わってきた伝統ある箒。
地域の一大産業として隆盛を誇ったのち、昭和の半ばには生活様式の急激な変化に直面。その後は数少ない職人の手により、細々とつづけられてきました。
2003年、中津箒の継承を願って「株式会社まちづくり山上」が設立され、失われかけていたホウキモロコシ栽培の復活や、若手職人育成の取り組みが始まりました。
現在は10名ほどの職人とともに、無農薬のホウキモロコシを自家栽培しながら、現代の暮らしや仕事に合わせた多彩な箒を全国に届けています。
[大型送料について]
長柄箒のお届けには、通常送料に加え、大型送料440円(税込)が別途かかります。ご注文時は通常送料のみ表示されますが、そのままお手続きください。当店にて440円を加算の上、改めて合計金額をお知らせいたします。
|お届けについて|
製品を緩衝材で保護し、全体をダンボールで覆ってお送りします。他のかご製品との同梱はできません。(複数点ご購入の場合には、個数分の送料がかかります。)
|箒のお取り扱い|
保管の際は、よく乾燥させ、風通しのよい場所に吊り下げてください。高湿度の状態で放置しますと、変質の原因となります。
使っているうちに穂先が曲がってきた場合は、軽く水に浸して直すことができます。飛び出した穂はカットしてください。
穂先の汚れが気になるときは、水洗いも可能です。その際は飾り糸より上は濡らさないようお気を付けください。