イタヤカエデの若木をていねいに削って編み上げる、秋田県角館の「イタヤ細工」のかごです。
一本一本時間をかけて整えた素材を、丁寧に編み組みし、イタヤ細工ならではのつやのある仕上がりになっています。
「文庫」は、手元において大切な手紙や書類などを入れておく小箱の昔ながらの呼び名。扱いやすい小さめサイズの「小文庫」です。
無垢の木の温かみのあるたたずまいと、四つ目編みの清々しさで、空間に明るさを添えてくれる一点です。
内寸は約20x14cm。お裁縫などの道具入れにも、ほどよい大きさです。ふたと別々に、二つのかごとしてもお使いいただけます。
<角館のイタヤ細工>
歴史ある武家屋敷が立ち並び、東北の小京都と呼ばれる角館。
樺細工が高級な工芸品として発達した一方、農家の間ではこのイタヤカエデを使ったかごが、素朴な暮らしの道具として伝わってきました。
竹製品やつる細工が多い日本のかごの中では珍しく、樹木の割材を使っているのも特徴の一つ。
良質な木を慎重に選び、丸太を割るところから作業ははじまります。
幅を一定に揃えたら、年輪に沿って一枚一枚はがし、さらに厚みや幅を整えて、ようやく一本の薄いテープ状のひごが完成します。
温かみと清潔感の漂う白い木肌は、和・洋を問わずよく馴染みます。
色は、白からつややかなあめ色へと、時間をかけて変化していきます。日々の暮らしとともに馴染んでいく行程も、どうぞお楽しみください。
- 天然の木材を利用した手作りの製品です。色むらや小さな割れ欠け、ささくれ等が見られる場合がございます。
あらかじめご了承くださいませ。
色むらの例:
節部分の小さな穴、繊維に沿った割れの例:
- 無垢材のため、直接食品を詰めると、色移りする場合がございます。
- 底はわずかにふくらんでいるため、空の状態ではすこし揺れることがあります。
- 製品の色合いやサイズは一点一点少しづつ異なります。写真の色や表示サイズは目安とお考えください。また経年変化により、徐々に茶色へと変化していきます。
- ご使用後は風通しのよい場所で陰干しし、乾燥した状態で保管してください。
(濡れたまま放置しますと、変質の原因となりますのでご注意ください。