
フランスのかご作家、エミリー・ルイヨンさんによるヤナギ素材のかごです。
フランス南部、中央高地の麓にアトリエを構え、伝統的な技法とデザインを大切にした、実用のかごを得意としている女性の作り手さんです。
明るいグリーンの枝を丁寧に編み上げた、長方形のトレイ。
なめらかな縁の処理や、長く渡した持ち手など、
シンプルなかたちの中にも見どころの多い、端正な仕上がりです。

色はすべて、ヤナギの天然色。
ヤナギは、ヨーロッパのかご作りにおける主要な素材の一つです。畑で栽培されることが多く、若い枝を毎年冬に収穫します。
品種は多岐にわたり、収穫年や収穫時期、下処理の方法などによっても、さまざまな色合いの枝を見ることができます。
|エミリーさんのかご|
学生時代には法律を学んだというエミリーさん。自然にかかわる仕事に就くために、山岳ガイドと環境教育の資格を取り、ネイチャーガイドとしての活動をはじめます。それがきっかけとなり、ごく自然になったそうです。
ヤナギ細工を専門とする訓練校で本格的に学んだのち、自然豊かなアルデーシュ県にアトリエを構え、すでに10年以上の経験を積んできました。
伝統的なかご細工の一方で、全く異なるコンテンポラリーの分野でも活躍しており、今後が期待される作り手のお一人です。

ヤナギ素材には、少し甘い花のような香りがあります。日本の竹やいぐさのように、ヨーロッパの日常の中にある天然の香りで、時間の経過とともに弱まっていきます。必要な方はお気軽にお問い合わせください。
- ヤナギの枝を利用した手作りの製品です。色むらや変色、表皮の割れや剥離などが見られる場合がございます。素材の性質としてあらかじめご理解くださいませ。また表面に綿毛状のちいさな新芽が見られることがあります。
(色むらの例) -
持ち手部分は、枝にねじりを掛けることで強度を高めているため、繊維に沿った割れや表皮のはがれが生じます。技法の特徴としてご理解ください。

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使い始めは、ヤナギ独特の甘い香りが気になる場合があります。時間の経過とともに落ち着いていきます。
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風通しの良い場所でお使いください。高湿度の状態での保管は変質の原因となります。
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製品の色合いやサイズは一点一点少しづつ異なります。写真の色や表示サイズは目安とお考えください。
