【ブドウのつる】
織り手:ベルナルダ・ロシチ
サイズ:56×70cm
解 説:SLOWART 藤田泉さん
ポーランド東北部の小さな村、ヤノフに伝わる二重織りの織物です。
こちらは、ヤノフ織の古典柄である「ブドウのつる」が織られた、
ベルナルダ・ロシチさんによるタペストリーです。
ブドウのつるは、恒久平和を表すシンボルでもあります。
◇織り手◇
ベルナルダ・ロシチさんは、ヤノフ村ちかくの広大な農地の真ん中に暮らす、大家族のおかあさん。母親、娘も二重織を手掛ける、親子3代にわたる織り手家族でもあります。
ベルナルダさんが描くのは、自分自身の田園生活の風景。おおらかで優しく、リアリティに満ちた温かさがあります。
◇ヤノフ村の絵織物◇
ポーランド東北部ポドラシェ県のヤノフ村に受け継がれてきた手織物です。
昔ながらの木製の織り機を使い、羊の毛糸を時間をかけて織りあげる、あたたかな風合いの織物です。
複雑な模様も描ける高度な「二重織り」の技法は、18世紀にこの地へと伝わって以来、母から娘へと受けつがれてきました。
その魅力は、布いっぱいに描かれる身近な自然や村の暮らしの風景。多彩な伝統模様に、織り手ごとのオリジナルのモチーフも加わって、自然の恵みとともに営まれてきたヤノフ村の物語が、一枚一枚に織り込まれています。
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