ラトビアの作り手による白樺樹皮のかご。こちらは、直径15センチほどの小物入れです。
かわいらしいギザギザ編みは、白樺細工の特徴的な技法のひとつ。小ぶりのパンかごとして、小物入れとしてテーブルを彩ってくれます。
このシリーズの特徴は、しっかりと目を詰めて編んだ、引き締まったつくり。樹皮には、乾燥を防ぐために、蜜蝋と植物油をブレンドしたオイルを塗り込んで、念入りな手入れをほどこしています。
とても丁寧な仕上がりで、手なじみがよく、心地よい堅さが伝わってきます。
白樺は、高原の森を彩る美しい木。
砂地や山火事後の荒地にも真っ先に育ち、たっぷりと樹液を蓄えながら、あとから育つ動植物に木陰と栄養を差しだす「パイオニアツリー」(先駆樹種)の
一種です。
寿命は60年ほど短く、次々に生え変わって森を肥やし、生態系を支えています。
その白樺を守る樹皮は、薄くても強く、しなやか。樹脂のほかに、高い防腐作用を持つ成分も含まれていて、北の国々ではかごをはじめ、様々な生活道具の素材として利用されてきました。
樹皮の色は、土壌や木一本一本の個性によって決まる部分が大きく、黄色からチョコレート色まで、大きな幅があります。
この作り手さんは、貴重な白樺樹皮を無駄にしないように、余すところなく使うことを心掛けており、比較的濃色の樹皮、濃淡のある樹皮も活用しています。
それぞれの表情を生かした仕上げを得意としており、色味や木目は一点ごとにすこしづつ異なります。
- 天然の白樺樹皮を使用した手作りの製品です。素材の表面には、色ムラや多少のキズ、凹凸などが見られます。
- お届けする製品の色合い・風合いは一点一点異なります。 またサイズ・重量にも、多少の誤差がございます。表示のサイズは目安とお考えください。
- 風通しのよい乾燥しやすい場所で保管ください。濡れた場合は速やかに乾燥させてください。