北海道・中川町の木工作家・高橋綾子さんによる
カンバ(樺)の木を使った菓子器です。
カンバの木は、淡い色味のなめらかな木肌、こまやかな木目が特徴。
バーチ材とも呼ばれ、家具などにも広く利用される美しい木です。
直径は約16センチ。無垢材を削り、オイルで仕上げています。
中川町は、北見山地と天塩山地に囲まれ、面積の86%を
森林が占める「森のまち」。
古くから林業が盛んなこの町では、多様な動植物を育む
ゆたかな森を次世代に残そうと「森林文化の再生」に向けた
取り組みがつづけられています。
高橋さんは、家具材としての利用が難しく、それまで
森に放置されてきた「どんこ」とよばれる端材の
活用に魅力を感じ、8年前に宮城県から移住しました。
「木の生きた痕跡は、木目に現れます。急傾斜地や湿地、
貧栄養な岩場、時に大風で枝が折れたり、虫が入り込んだり、
森の中での様々な出来事が、木目の中に刻まれています。
木は物質であると同時に、生き物です」
そう語る高橋さん。時間と手間を掛け、中川の森の恵みである
木一本一本の個性を活かした作品づくりを行っています。
<木の器のお取り扱いについて>
・使った後は軽く水洗いしてください。汚れが多い場合は中性洗剤で洗い、
よく洗い流して下さい。長時間水にひたさないようご注意ください。
・洗浄後は風通しの良いところで、自然乾燥させてください。
食器洗浄機・乾燥器・電子レンジのご使用はお避け下さい。
・直射日光やエアコン、ストーブなどの熱気にあてると、急激な乾燥により
反ったり割れたりする恐れがあります。
・高湿度の場所に長時間放置するとカビが生じることがあります。風通しの
良い場所に保管してください。
・表面の乾燥が気になる場合には、植物性のオイルや蜜蝋ワックスを
柔らかい布で薄く擦り込んでください。