あけび蔓細工の盛んな青森・弘前にて、職人さんの手で製作された、
「こだし編み」のかごです。
こだし編みは、たての蔓に横の蔓を交差させ、しっかりと締め上げていく
昔ながらの技法のひとつ。
ふっくらと張りのある、軽くて丈夫なかごが出来あがります。
こちらは、底広・浅めに仕上げた、長方形の一点です。
高さ9cmほどの、めずらしく浅い作り。
あけびの重厚感と、こだし編みの透け感とのバランスがよく、
すっきりとしたたたずまいの整理かごとして、卓上や棚周りで
お使いいただけます。
蔓をたっぷりつかった縁の仕上げは「あや縁」と呼ばれ、
かご全体を端正に引きしめる役割を果たしています。
底の内寸は、約34×26cmほど。A4サイズの書類であれば
余裕をもって収まります。
かっちりと堅い仕上がりで、たわみが少ない点も
扱いやすさのポイントとなっています。
コダシというのはもともと、山でキノコや山菜などを採る際、背負ったり
腰に下げて使ったカゴのことで、あけびでコダシを作るときには、
軽さと強度をかねそなえた、この編み方が一般的だったそうです。
あけびは山野に自生するつる性の落葉樹で、秋には紫色の甘い実をつけます。
津軽地方の山麓一帯は、特に良質なあけび蔓が取れることで知られています。
主に秋から冬にかけて採取し、一冬かけて乾燥させたものを、
水に浸けてやわらかくしてから編みはじめます。こうして編み上げたかごは、
職人の手に受けつがれた確かな技術に支えられ、独特の美しさを持っています。
そして、使い込むほどに味わいを増し、何十年にもわたって使うことのできる
耐久性を備えています。
材質 | あけび蔓 |
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サイズ | 上部外寸 約39x30cm 底内寸 約34×26cm 高さ 約9cm |
生産国 | 日本 (青森県 弘前市) |
簡易ギフト対応 | 不可の商品となります。 |
ご購入の前にご一読ください
- 本製品は天然のあけび蔓を利用した手作りの製品です。色むらや斑点、表皮の割れや剥がれなどが見られ、蔓の色や質感は均一ではありません。天然素材の性質としてあらかじめご理解くださいませ。
- 貴重な素材を余すことなく使うため、黒色のあけび蔓を使うことがございます。耐久性に問題はございませんので、予めご了承ください。
- 乾燥した状態で保管してください。(湿度の高い状態で放置しますと、変質の原因となります。)