フランスの伝統的なかご作りの技で制作された、
ヤナギ製のかごです。

こちらは「AJOUR」と呼ばれる、縦ストライプの透かし編みが
美しい一点。（英語では「OPEN WORK」）

大きくて頑丈なかごの重さをおさえ、より軽やかに
仕上げるための技法です。

本品には、表皮をはぎ落した白いヤナギを用いることで、
さらなる軽やかさを実現。実用性と耐久性、端正な美しさを
そなえた作品となっています。

制作は、アマンディーヌ・ルベールさんです。

若手の女性職人であるアマンディーヌさんは、
フランス国立の訓練校で学んだ後、オート＝ソーヌ県に
工房を構え、みずからヤナギの栽培も手掛けながら、
フランスの伝統的なかご作りに取り組んでいます。

細部まで目の行きとどいた、丁寧な仕事を
感じていただけることと思います。













持ち手は、枝をきつくねじった上で、数本をより合わせています。
これにより高い強度を出すことができます。






MとL


毎年、細くしなやかな枝を伸ばすヤナギは、かご作りに大変適した
素材の一つ。

ヨーロッパには、かご作りのためのヤナギ栽培が行われている地域が、
今も各地に点在しています。

小規模ながらも、各地にかご作りの伝統がのこるフランスでは、
職人からアーティストまで、さまざまな作り手が活躍しています。