沖縄・与那国島につたわる手仕事のひとつ、 クバの葉でつくる水汲みのかご「ウブル」です。
水道のなかった時代に、井戸や泉から水をくみ上げる のに欠かせない道具でした。
材料は、数枚のクバ葉のみ。ふっくらとした丸い形と、 太い持ち手が特徴の、昔ながらの生活具です。
本製品は、壁などにつるして飾りやすいように、 すこし厚みをおさえて仕上げた、特注品となっています。
反対面は、編み終わりの葉先がわっと広がるワイルドな仕上げ。こちらの面を飾るのも一興です。
クバ(ビロウ・蒲葵)の木は、九州南部から沖縄にかけて 多くみられるヤシの仲間です。
その葉はとても大きくて繊維が多く、加工に適しているため、 さまざまな道具へと形を変えて、人びとのくらしを支えてきました。
沖縄には、この世のはじまりを表すのに「蒲葵ぬ葉世(くばぬはゆ= クバの葉の世)」という言葉があるそうです。 まだ衣服もないほどの昔、人びとはクバの葉を身にまとって暮らしていた、 そんな言い伝えから、クバと人との親密な関係が伝わってくるようです。
身近であると同時に、神木として古くからあがめられてきた植物でもあり、 祖先や神様とつながる祈りの場面には、しばしばクバの木や道具が登場してきました。
祖父の代から続くというクバ畑に、のびのびと広がる大きな葉。
※本品は、壁に掛けて使うことを想定しており、自立はしません。吊るしてご利用ください。
※主にインテリアの目的で製作されたものであり、小さな穴や裂け目のある葉も使用しています。水汲みとしてのご使用には万全ではありませんので、あらかじめご了承ください。
- 本品は、壁に掛けて使うことを想定しており、自立はしません。吊るしてご利用ください。
- 主にインテリアの目的で製作されたものであり、小さな穴や裂け目、多少の汚れのある葉も使用しています。水汲み、あるいは手提げかごとしてのご使用には万全ではありませんので、あらかじめご了承ください。
- クバの葉には一枚一枚個性があります。色の濃淡や仕上がりサイズ、形は少しづつ異なり、同一のものはありません。商品写真は一例とお考え下さい。
- 色は、時間とともに、緑からクリーム色、茶色へと徐々に変化していきます。