南米チリの港町、プエルト・サアベドラとその近郊に伝わるかご、「ピルワ」です。
世界一細長い国と呼ばれるチリの南部。サアベドラは河口に位置する港町で、漁業や採貝が盛んな、過ごしやすい気候の土地です。
この地域の先住民族、マプチェ・ラフケンチェの人びとが作り続けてきたのが、この縄のバッグ「ピルワ」。
海や畑で日々活躍してきた、とても頼りがいのある手提げのかごです。
堅めの手ざわりながら、たっぷり入れても、毎日使っても安心な強さが魅力。使い込むうちにしなやかさを増していきます。
こちらは直径20センチの、小さなかわいいラウンドタイプです。
ピルワ職人さんたちが、チリ工芸財団との協働で生み出したオリジナルデザインとなっています。
素材は、「チュポン」というチリ独特のパイナップル科の植物です。
日かげに育った若くやわらかい葉っぱが良い材料となります。
採りたての葉を専用の道具でほそく裂き、乾燥させたのち、撚り合わせて細い縄にします。1枚のピルワを編み上げるのに、約30メートルの縄が必要。縄づくりが終わると、かご編みの作業へと移ります。
作り手は写真の女性、郊外に暮らすピルワ職人のラウラさんです。
ブラジル在住で南米の手仕事に詳しいoxalaの山下豊子さんがラウラさんを訪ねたことが、ピルワが遠い日本へと届けられるきっかけとなりました。
今回は、山下さん制作の小冊子「ラフケンチェ族の手仕事、ピルワ」をご一緒にお届けします。
マプチェ文化を代表する手仕事の一つとしてチリ政府にも認定されたピルワのかご。
その文化の灯を絶やさないようにと奮闘するラウラさん達の姿や、遠いチリの海岸で営まれてきた暮らしに、ぜひ想いを馳せてみてください。
- 本製品は天然の植物を利用した手作りの製品です。素材の色むらや撚りむら、細かな繊維のほつれ飛び出しなどが見られる場合がございます。素材の性質としてあらかじめご理解ください。
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さわやかな草の香りが若干残っています。時間とともに薄れていきます。
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製品の色合いやサイズは一点一点少しづつ異なります。写真の色や表示サイズは目安とお考えください。また色味は経年変化により少しづつ深まっていきます。
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風通しのよい場所で、乾燥した状態で保管してください。