
心地よい簡潔さをそなえた、白竹のトレイです。
食卓や、書斎のデスクに難なくなじむ、清潔感のある風合い。さっと移動もできる使い勝手のよいサイズ感です。
ありそうで意外に見つからない正方形タイプの一点です。
製作は、大分の佐藤治生(はるお)さん。 創造性の高い工芸品を中心に製作活動をされ、数々の展覧会で受賞を重ねてこられました。
その技は、実用的なかごの製作にも くまなく活かされており、材料の加工から細部の仕上げまで、精巧なつくりを実現しています。

竹ひごのおもて面はもちろんのこと、うら面にまで丁寧に面取りがほどこされているという点が、佐藤さんの製品の大きな特徴。そのため飛び出しがなく、どこを触っても滑らかです。

目につきやすい縁部分は、節をぴったり中央に配置し、上から籐で巻いて凹凸を目立たなくする、という細やかな工夫も。
技法のベースとなっているのは、九州に多く伝わる曲げの技。 「角物(かくもの)」と呼ばれる、四角いかごを作るための 伝統技法のひとつです。
なめらかなクリーム色の竹素材は、竹林から切り出した青い竹に油抜きと天日乾燥の下処理を施したもので、白竹や晒竹と呼ばれます。
竹に含まれる油分を取り除くことで、色や品質が安定し、つややかな美しさが長持ちするため、竹工芸の世界ではしばしば白竹が用いられています。
- 置いて使うことを想定した作りです。運ぶ用途にお使いの際は、過重にご注意ください。
- 中央部に、多少のたわみが生じる場合がございます。
- 色合いは、お使いいただくとともに徐々に変化していきます。
- 使わないときは風通しのよい場所で、乾燥した状態で保管してください。
