[宅急便コンパクト適用品]

宮崎県・日之影町「わら細工たくぼ」の縁起物のお飾りです。
神話の息づく高千穂郷で、「しめ縄」作りの技とともに受けつがれてきた わら細工。
3代目の甲斐陽一郎さんを中心に、地域の若者たちが力を合わせ、棚田での米作りから仕上げまで、一貫して手掛けています。
季節を問わず、場所を選ばずに飾れる、端正な仕上がりが特徴です。
「祝亀」
亀は、長寿の象徴として古くからあがめられてきた縁起のよい生き物です。
甲羅についた藻が伸びて、ふさふさとした尾に見えるほどに長生きをした亀は「蓑亀」と呼ばれて尊ばれ、昔の絵巻物などにも多く登場します。その豊かな尾を、たわわに実った稲穂で表現した、長寿を願う縁起物です。
一歩一歩あゆみを進める亀はまた、物事の「継続」の象徴でもあり、「長く続けていけますように」という願いも込められています。

壁にかけても、置いて飾ることもできます。
置けば、両手をあげて力強く立ち上がります。
甲羅の部分には「ミゴ」と呼ばれる、一本の藁から一本しか取れない穂首の部分だけをぜいたくに使っています。
お米を支える強く美しいミゴを、大サイズで60本、小サイズで30本使用して編み込んでいます。
【「わら細工たくぼ」のわらのこと】

「わら細工たくぼ」が工房をかまえる宮崎県の高千穂郷は、急峻な山あいに棚田がひろがり、山間地特有の稲作文化が残る地域。
「天の岩戸」の物語の舞台ともいわれる神話ゆかりの地でもあり、しめ縄や、わらのお飾りを大切に飾る風習が残っています。
たくぼさんでは、すべてのわらを自分たちの田んぼで育てています。
平地での稲作に比べると、傾斜地の棚田では、大型の重機が使えないことなどから、多くの人手がかかりますが、たくぼのメンバーが一丸となり、愛情をもって育てています。

すがすがしい緑色のわらは、「青わら」と呼ばれる、特別なわら。
お米が実る前、8月の暑い盛りに刈り取りが行われます。光沢があって美しく、さわやかな芳香をもつ素材となります。

秋には2度目の収穫を行います。
お米を実らせた秋の黄色いわらは、太くて丈夫。稲穂や根っこを利用したお飾りや、鍋敷きなどの生活道具に使用する素材となります。
乾燥後のわらは、上質な部分だけを選りすぐり、部位ごとに切りそろえていきます。制作前の下準備だけでも、何段階もの作業があります。

わら細工たくぼの活動は、この地域に伝わる伝統をつなぐとともに、地元に雇用や世代間の交流の場をつくり、次世代に棚田のある風景を残していくことにもつながっています。

「綯い」や「結び」の文化をたしかに受け継ぐ たくぼならではの形。古くてあたらしいわらの美が、今の暮らしに寄り添います。
◎ 作り手インタビュー「
わら細工と生きる」
(現地の写真はすべて 川しまゆうこ さん)
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