
青森・弘前に伝わる根曲竹の「りんごかご」です。
日本一のりんごの生産量を誇る青森県・弘前市。
津軽富士とよばれるほどうつくしい山容をもつ岩木山の周辺には、広大なりんご畑が広がっています。
その収穫に活躍したのが、軽くて丈夫な手付きのかご。
しなやかな根曲竹でしっかりと編まれて、通気性もよく、かつては、どのりんご農家さんにもなくてはならない必需品でした。
本品は、地元一のベテラン、昭和13年生まれの三上司さんの手によるものです。
19歳で父親の見習いとして始めた竹細工職人の仕事は、間もなく70年目を迎えようとしています。
最盛期を乗り越え、その後の時代の変化も乗り越えてきた三上さんが手掛ける、かつてのままの姿のりんごかごです。

持ち手の内側がところどころ茶色いのは、竹を直火であぶり、
加熱して曲げる「火曲げ」のあとです。

底は丸みを帯びており、若干の傾きが生じます。
特に盛んだった愛宕地区では、年間に10万個ものりんごかごが出荷されていた時期もあるそう。当時はほとんどの世帯が竹細工にたずさわっていたといいます。
その後、プラスチック製品に押され製作量は大きく減りましたが、実用的で無駄のないデザインは、生活の中へと場を移し、キッチンやリビングで活躍する道具となりました。
根曲竹(ネマガリダケ)は、寒冷な山間地に、風雪に耐えて育つ笹の一種。とても粘り強い繊維と、高い弾力を持つため、かご作りの素材として古くから利用されてきました。
数百年の歴史を持つといわれる、弘前の根曲竹細工。伝統工芸のひとつとして、いまなお愛され続けています。

三上 司さん
(photo: 高橋 希)
※本品のご購入は、お一人様一点までとさせていただいております。
※今後の入荷については未定となっております。何卒ご了承くださいませ。
- 天然の竹を利用した昔ながらのかごです。ひごの一部に色むらや黒い天然成分の付着、節部分の欠け、繊維に沿った割れ等が見られます。素材の性質としてあらかじめご理解くださいませ。



- 補強のため、要所に接着剤を使用しています。

- 構造上、置いた時に多少の傾き・揺れが生じます。
- 風通しのよい場所で、乾燥した状態でお使いください。
- お届けする製品の色合いや形は、一点一点わずかに異なります。 またサイズ・重量にも、多少の誤差がございます。表示のサイズは目安とお考えください。色は徐々に茶色へと変化していきます。
