
あけび蔓細工の盛んな青森・弘前にて、職人さんの手で製作された、「こだし編み」の手提げです。
こだし編みは、たての蔓に横の蔓を交差させ、しっかりと締め上げていく昔ながらの技法のひとつ。ふっくらと張りのある、軽くて丈夫なかごが出来あがります。
蔓をたっぷりつかった縁の仕上げは「あや縁」と呼ばれ、かご全体を端正に引きしめる役割を果たしています。

コダシというのはもともと、山でキノコや山菜などを採る際、背負ったり、腰に下げて使ったカゴの呼び名で、あけび蔓でコダシを作るときは、軽さと強度をかねそなえた、この編み方が一般的だったそうです。
あけびは山野に自生するつる性の落葉樹で、秋には紫色の甘い実をつけます。
津軽地方の山麓一帯は、特に良質なあけび蔓が取れることで知られています。
主に秋から冬にかけて採取し、一冬かけて乾燥させたものを、 水に浸けてやわらかくしてから編みはじめます。こうして編み上げたかごは、 職人の手に受けつがれた確かな技術に支えられ、独特の美しさを持っています。
そして、使い込むほどに味わいを増し、何十年にもわたって使うことのできる 耐久性を備えています。
- 本製品は天然のあけび蔓を利用した手作りの製品です。色むらや斑点、表皮の割れや剥がれなどが見られ、蔓の色や質感は均一ではありません。天然素材の性質としてあらかじめご理解くださいませ。

- 貴重な素材を余すことなく使うため、黒色のあけび蔓を使うことがございます。耐久性に問題はございませんので、予めご了承ください。
- サイズ、重量は、一点ずつわずかに差がございます。表示のサイズは目安とお考えください。
- 乾燥した状態で保管してください。(湿度の高い状態で放置しますと、変質の原因となります。)