

フランス北西部、独自の文化が色濃く残るブルターニュ地方で、古くから作られてきた 伝統のかごです。
海と森からのゆたかな恵みを受け取ってきたこの地域では、昔からさまざまなかごが作られ、活躍してきました。
その一つがこちら、ヤナギを編んだ「牡蠣ひろいのかご」です。
横に広い形が特徴で、海岸地域で、名物の牡蠣を拾い集めるのに使われていたそう。内陸部では、畑の収穫にも活躍したという働きもののかごです。
ヤナギ素材のかごはヨーロッパ全域に多く見られますが、このかごはとりわけ頑丈な作り。
手に持った時のがっしりとした安定感から、屋外での重労働にも耐えるようにしっかりと作られていることが伝わってきます。
ヨーロッパのかごの特徴を多く備えています。
持ち手は、枝をねじり合わせることで、強度を出しています。

作り手は、5代目のかご職人であるジャン-クロード・エリセさん。代々受け継がれてきた技のひとつひとつを誠実になぞりながら、手間を惜しまないかご作りを続けています。
ケルト民族を祖先に持ち、かつてはブルターニュ王国を築いて繁栄したこの土地には、独自の言語と民族文化が受けつがれています。
長い海岸線は、多くの崖やリアス式海岸に囲まれ、豊かな海洋性動植物に恵まれて、漁業がとても盛んです。
海との暮らしの中から生まれた、ブルターニュのかご。
長時間蒸すことで深みのある紅茶色になった、つややかなヤナギの肌も見どころのひとつです。
- ヤナギの枝を利用した手作りの製品です。色むらや表皮の剥がれ、繊維に沿った割れ等が見られる場合があります。素材の性質としてご理解くださいませ。また芽の先端がとがっている箇所がございます。ご使用時には怪我のないよう、十分お気をつけください。
- 底は丸みを帯びた構造です。置いた時、傾きや多少の揺れがございます。
- お届けする製品の色合い・木目は、一点一点異なります。 またサイズ・重量にも、多少の誤差がございます。表示のサイズは目安とお考えください。
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長時間の水濡れは変色の原因となりますのでご注意ください。