長野・駒ヶ根にて製作された、くるみの樹皮のかご。
樹皮の裏面を外側に使い、かっちりとした網代編みで仕上げた手提げかごです。
くるみ樹皮の色合いは、深いものから明るいものまで、木の個性によってさまざま。本品は、明るめの素材を使用し、天然の凹凸感やツヤ感をたくみに生かした一点です。
深めで、かつ厚さ8センチほどのすっきりと薄手なつくりも特徴的。縁と持ち手は、やまぶどうの樹皮でしっかりと編み上げています。
制作は、長野県駒ヶ根市の自然豊かな地域に暮らす池田暢子さんです。
かごづくりを学ぶため、福島の奥会津に数年間滞在して、素材や技法を身につけたのち、これまで長く製作を続けてきました。
みずから山に入って材料を採り、素材ごとにそれぞれの魅力を引き出したかご作りを行っています。
<クルミ素材について>
渋みのあるグレーのおもて面と、深いこげ茶の裏面。くっきりとしたコントラストがクルミ素材の特徴です。
あけびややまぶどうに並んで、かご作りに適した素材の一つ。東北や信越地方の、山深い地域で時折見ることができます。
樹皮の採取ができるのは、初夏の数か月ほど。おもて面の色の変化は比較的すくなく、内側のこげ茶色の面は長く使い込むうちに、少しづつつやが出てきます。
- 本製品は天然の樹皮を利用した手作りの製品です。小さなキズや割れ、ゆがみや色ムラ、表皮の剥がれなどが見られる場合がございます。素材の性質としてあらかじめご理解くださいませ。
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製品の色合いやサイズは一点一点少しづつ異なります。写真の色や表示サイズは目安とお考えください。
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高温多湿を避け、風通しのよい場所で、乾燥した状態で保管してください。