福島 奥会津
クルミのかご、ヒロロのかご。
福島県の奥会津地方は、冬は積雪が2メートルを超えることもある豪雪地域。
冬場の手仕事が盛んなだけでなく、凍み豆腐や凍み大根の「寒晒し」、またたび笊や織物の「雪晒し」など、寒風や雪そのものを利用したものづくりの世界があることを初めて知った時には、とても感動しました。
山深い奥会津を訪れると、周囲を取り巻く森と 人との距離の近さも伝わってきます。季節ごとに変化する森に入り、その恵みを収穫し、手間をかけて暮らしの道具を生み出す営みは、いまも脈々と続けられています。
春を迎えた奥会津より、今週はクルミ樹皮の手提げ、そしてヒロロのバッグが届きました。
クルミの手提げは、きれいに処理した細めの樹皮を、あじろで編んだ端正な仕上がり。ロータイプは、「表」と「表&裏」の2つのタイプが入荷しています。
◆クルミ 手提げ: https://kagoami.com/SHOP/JFA132.html
◆クルミ 手提げ ロー (表): https://kagoami.com/SHOP/JFA120-2.html
◆クルミ 手提げ ロー (表裏): https://kagoami.com/SHOP/JFA136.html
◆クルミ 手提げ (胴張): https://kagoami.com/SHOP/JFA130.html
「ヒロロ」は、細長い葉を持つミヤマカンスゲ(深山寒菅)の会津での呼び名です。その葉を撚りつなげて縄にし、かごなどの民具づくりに利用されてきました。
ご紹介するのは、伝統工芸士の女性の作り手による、かろやかなショルダーバッグです。
ヒロロならではのしなやかさ、強さはもちろんのこと、ていねいに綯われた「縄」そのものの魅力を感じていただける
ことと思います。
◆ヒロロ ショルダー
S: https://kagoami.com/SHOP/JFF101.html
M: https://kagoami.com/SHOP/JFF102.html
◎ 福島のかご
https://kagoami.com/SHOP/90532/list.html
タンザニア共和国
イリンガ地方のバスケット
アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロや、数多くの野生動物が生きる国立公園を有する東アフリカのタンザニア共和国。
南部のイリンガ州には、「ミルル」とよばれる丈夫な水草を編んだかご作りが受けつがれています。
押せばたわみ、手を離せば元に戻るような弾力性。ふっくらとした筒型に編んだ独特のシルエット。
日本の「い草」に似た色合いと香りをもつ素材を、緻密な編み作業の連続で形成しています。
元々は、頭にのせてモノを運ぶために使っていたそうで、定番は筒状の「丸型」ですが、ここ数年は「四角型」のバリエーションが増えてきました。新聞・雑誌や、棚の中に入れて収納するのに便利なかたちです。
◆イリンガ バスケット
正方: https://kagoami.com/SHOP/ATA418.html
長方‐浅: https://kagoami.com/SHOP/ATA421.html
長方‐深: https://kagoami.com/SHOP/ATA412.html
丸‐XL: https://kagoami.com/SHOP/ATA426.html
「丸 XL」は、高さ・直径ともに40センチ前後のたっぷりサイズ。
落ち着いた雰囲気で、インテリアのアクセントとしての存在感も抜群です。
◎アフリカのかご
https://kagoami.com/SHOP/90570/list.html
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数日前、ちょうど一年ぶりに秋田に行ってきました。
今回は、竹細工職人の井上湧さんを道づれに、ベテランのかご職人さんたちの元を訪ねてきました。
とびきり若い訪問者にベテランのみなさんも興味津々。互いの質問が順番に飛び交う、にぎやかな時間となりました。
工房での作業を見学した後は、本場のきりたんぽ鍋、とれたての山菜料理、そしてたっぷりの地酒をご馳走になってしまいました。
毎年この時期に訪問すると、いつも何かしら旬の食べ物をお土産に持たせてくださるのですが、今回ははじめて「葉わさび」をいただいてきました。
これまでワサビといえば根の部分を食すものと思っていましたが、天然の葉ワサビは、茎と葉、小さくてかわいい白い花も一緒においしく食べることができます。
てんぷらと醤油漬け、生の葉は刻んでお茶漬けにしていただくと、さわやかな香りとわずかにつーんとする風味が最高でした。
清流の近くにしか自生しないという葉わさび。一度にたくさん採りすぎてしまうと、翌年生えてこなくなってしまうため、半分は山に残しておかないといけないのだとか。
ぜひ来年は、旬の山菜採りにも連れていってもらえたらと思っています。
2023.4.21