かご小話: アフリカの「コイル巻き」編み

かごの素材には、「強さ」と「長さ」がとても重要です。

日本では、竹や、あけびなどの蔓植物がよく使われますが、
これらはしなやかで丈夫、長さも十分に確保できる、かごの材料に適した
素材といえるでしょう。

天井からズラリと吊りさげられた、あけび蔓

北の国々ではこれらの植物が手に入りにくいため、木の皮や、
木そのものを割いた素材でかごを作る技法が発達しました。

白樺の樹皮を編む

広大なアフリカでは、どうでしょうか?

かごの素材となり得る植物は、椰子、麻、樹皮、蔓、背の高い草などと、
本当に多彩。
編む技法も、それぞれの素材の性質に合わせて発展してきました。

例えばサイザルの場合、繊維を撚ってつないでいくことで、強度と長さを
確保しています。

さて、「コイル」状に巻いていく編み方も、アフリカらしさを感じさせる特徴的な技法のひとつ。

これは、背の高い草を、いかに丈夫なかごに仕立てるかという
問いの中から生まれてきました。

草一本づつでは強度が足りません。そこで束にして、他の素材で
コイルを巻くようにぐるぐると巻きあげることで、厚みと強度を兼ね備えた
材質に変化させたのですね。

かごの多様性は、技法の多様性。
それは今も昔も、素材の多様性と、作り手の絶え間ない探求のなかから
生まれてくるのでしょう。

◎「コイル巻き」のバスケット
 ・ウガンダ  キボ バスケット
 ・ウガンダ  ラフィア フラットバスケット
 ・マダガスカル  アラボラ&ラフィアのかご