編まれつづけるように

こんにちは、朝子です。

はじめに、東北地方の地震と津波により、大きな被害を受けられました皆さまに対し、
改めて心よりお見舞い申し上げます。
そして、大勢の方が命を落とされましたことに、謹んでお悔やみ申し上げます。

被災地からの報道に胸がいたみ、つい浮かぶ涙をおさえられない毎日です。
過酷な条件のなか必死で捜索を続ける救援隊の人びと、不便な避難所での暮らしが
続くなかで助け合う人びとの姿には、ほんとうに頭が下がります。

当店としては、通信状況が悪く、かごの作り手の方たちの状況が
まだ一部確認できていないことに不安が募っています。

直接被災されていないことを願うばかりです。
まだ影響が確かめられたわけではありませんが、東北のかご細工も今、
地域によっては大変な局面に置かれていると思います。

カゴアミドリの今の役目は、東北地方の素晴らしい伝統のひとつであるかご細工が
この震災によって絶えたりすることがないよう、精いっぱい作り手の方たちを
応援していくことだと考えています。

一方で、原発がこのような事故を起こした今、私たち自身がエネルギーとの
付き合い方を根本から見直すことが求められてくるでしょう。
原発に頼らず、エネルギー需要と自然環境や安全とのバランスをどう取っていくのか?
こんなにたくさんの電気がなければ生きていけないのか?

天然素材のかごには、ささやかですがその一つのヒントが含まれていると思っています。
かごを編むという仕事には、自然と共存しながら暮らしていた昔の人たちの知恵が
詰まっています。
かごの長所と魅力を一人でも多くの人に伝えて、ふたたび日々の生活に取り入れる
手助けをしていくこと。当店のもう一つの役割はそこにあると考えています。

東北の商品の再入荷の見通しが立つまでには少し時間がかかりそうですが、
この苦境をこえて、再び美しいかごが届く日がきましたら、
ぜひ拍手で迎えていただけましたら幸いです。

伊藤朝子