かご小話:白樺樹皮の七変化

北の大地に広がる大きな森。
その中に凛とした姿でたたずむ白樺は、動物や人間の暮らしにたくさんの
恵みをもたらしてくれます。

その真白な白樺から採った製品が、なぜ茶色いのかというと、
樹皮の内側を表にして編んでいるからです。

外側は茶色、内側が肌色に近い白です。

一口に茶色といっても、クリーム色に近い色からチョコレート色まで
様々なバリエーションがあります。


チョコレート色の樹皮。

樹皮の色が決まる要因は、たくさんあります。
一般的には、若い木ほど色は淡く、弾力も強いようです。

産地の気候や土壌によっても個性が出ます。
厳寒のロシアのシベリア産のものは、非常に厚くて丈夫。

そして、沼や湖の多いフィンランド産のものは、美しいまだら模様が
見られるのが特徴なのだそうです。

フィンランドから届いたばかりのバスケット。
濃淡のくっきりとした、
特徴的な模様がでています。

周辺の植生にも影響され、近くに松の木が生えていると濃い色に
なるのだとか。また採取する時期によっても色はだいぶ変わるようです。

こうして白樺のかごの1点1点には、それぞれの木が生まれて育った
バイオグラフィーがにじみでているのですね。