かご小話:ヴォームフス地方のかご

今日は、スウェーデンの「ヴォームフス地方のバスケット」の生まれ故郷について、
少しだけご紹介したいと思います。


ヴォームフス地方は、スウェーデンの中部、ダーラナ県にある人口900人弱の
小さな集落です。場所はこちら(google map)。 

湖と森に囲まれ、熊やオオカミ、ムースなどの野生生物も身近に暮らしている、
そんな土地です。(ダーラナ県といえば、木彫りの「ダ―ラナホース」も
スウェーデンを代表する民芸品として、世界中に知られていますね。)

その昔、都市から離れたこの小村では、衣類から家具まで、生活に
必要なものはすべて自分たちで手作りしていました。

男性たちは農業や酪農の合間に、木を使って様々な道具を作り、中でも、
パインの木を薄く割いた丈夫なかごは、評判を呼びました。

最初は徒歩で近隣の村に届けられ、次第に馬車で遠くの町まで、ついには
汽車で近隣諸国にまで売られるようになりました。

19世紀の終わりには既に、ヴォームフスの名は、かごの産地として
広く知られていたそうです。

またこの村は、中世のスカンジナビアで使われていたという古い言語が
今に伝わる貴重な土地でもあります。今でも、「ヴォームフスモール」と
呼ばれる独特の言葉が、一部の人の間で話されているのです。

村の学校には、子どもたちがかご作りや、ヴォームフスモールを学ぶ
授業があるそうですよ。

土地に固有の文化は、このようにして大切に受け継がれているのですね。