かご小話(9) : 割いた木で作るかご

秋が近づいてくると、白い木肌や茶色い樹皮が魅力的な、北国生まれの
木のかごに、注目が集まってきます。
寒い地域で生まれる木のかごたちは、どことなくお部屋をあたたかく
包み込んでくれるイメージがありますよね。
クリスマスギフトにもおススメです。
なかでも、パイン(松)・ジュニパー(杜松)・ヘーゼル(はしばみ)
などの木を薄く割いて編むかごは、北半球全体に多くみられます。
蔓や草を使ったかごとはまた趣がちがい、美しい木肌と丈夫さが特徴
で、古くから、野菜の収穫から魚の運搬まで、幅広く使われきました。
安価な段ボールやプラスチック類の登場までは、流通過程においても
主役の存在だったようです。
時間の経過とともに、徐々にあめいろや茶色に色づくのを楽しみながら
長く使える木のかご。
厚さと幅を揃えた薄板状のへギ材を準備し、均等に編み上げていく
作業には熟練の技が必要です。
日本と同様、北欧やロシアを中心とした作り手の方々も、高齢化が
目立っているようです。
かご作りの世界にも、作り手、そして使い手の新しい感覚が必要と
されています。

北欧の木のバスケット