かご小話(6) : 白樺のかご

材木用に伐り出される木の樹皮は、削られたあとは
捨てられてしまうことが、残念ながら多いようです。
しかし北の国々では、白樺に代表される樹皮を用いて、
伝統的なかごが多く作られています。
白樺製品の編み組みは、スカンジナビア諸国を代表する
伝統工芸品というイメージがありますが、その文化は
バルト三国やロシアまでの広い一帯で、今も見ることができます。
樹皮の柔らかさと適度な厚みは、ベリー類を傷つけずに運べるかごとして、
食品の保存容器として、またあたたかい履物などにも用いられ、
古くから北国の生活に欠かせない、森の恵みの一つだったようです。
白樺のかごを手にした時の温もり感。あたたかいくらしのイメージ。
そして、時間の経過とともに飴色に変化する素材感がとても魅力ですね。

白樺のかご