かご小話(5) : かご作りとセラピー

かごを編む、という行為には、どこか人の心を癒してくれる面があるようです。
精神的な療法の一環として、かご作りを取り入れている例は各国にあるそうで、
セラピストだった人が、好きが高じてバスケット作家になった、という話も聞い
たことがあります。
フォトギャラリーでご紹介したパレスチナの編み手たちの表情からも、
手仕事に研ぎ澄まされ、集中力が高まっているようすが伝わってきます。
ところで、かごの作り手は、素材によって男性も女性もいますが、使い手という
意味では、やはり圧倒的に女性が多いのではないでしょうか。
かごの歴史は原始時代にまでさかのぼります。家族のために採ってきた食糧を貯
めておくために、大切な役割を果たしたことでしょう。
かご好きに女性が多いのは、そんな時代の記憶が、まだ遺伝子のどこかに生きて
いるからかもしれませんね。