
インドネシアのほぼ中央部、自然ゆたかなフローレス島に伝わる、「パルミラ椰子」の葉をつかったかごです。
六角形を基調とするジオメトリックな編み模様が特徴。世界の各地に点在するこの伝統技法は、日本では「鉄線編み」などの名でよばれていますが、インドネシア東部の島々にも古くから伝えられ、椰子の葉を素材とする独自のかご作りへと発展してきました。
その編み目にフローレス島らしさを加えているのが、表面に細かくほどこされた三角形の飾り編みです。
大変な手間を要するプロセスですが、これによりデザインに華やかさが加わり、かごとしての強度も高まっています。
<女性たちの暮らしを支えるかご>
島で昔から使われてきた素朴なかごを、使いやすくアレンジして届けてくれるのは、インドネシアの若い社会起業家たちが2014年に立ち上げた企業「Du Anyam(ドゥアニャム)」です。
遠隔地の村々では、出稼ぎで不在がちな男性に代わり、今も女性たちがきびしい農作業を担っています。また子どもたちの栄養や医療、教育の不足も続いてきました。
こうした現状を変え、女性たちの暮らしを支えようと立ち上がった「ドゥアニャム」は、フローレス島の文化であるパルミラ椰子の葉をつかったものづくりを通じて、今では50を越える村々とつながり、作り手とその子どもたちの生活環境の改善を着実に実現しています。
- 天然の植物を利用した手作りの製品です。若干の割れや毛羽立ち、部分的な変色などが見られる場合がございますが、天然素材の性質としてご理解ください。

- 比較的個体差の大きな製品となります。形や色味、サイズ、編み目の細部などは一点一点少しづつ異なります。
(色ムラの例)
- 直射日光や長時間の水濡れは、変質の原因となりますのでご注意ください。また高温多湿を避け、風通しのよい場所でお使いください。