
沖縄県・八重山地方で活躍してきた、昔ながらのバッグ「アンツク」に持ち手を付け、手提げにアレンジした一点です。
アンツクは、畑や山、海での仕事に欠かせない丈夫なバッグとして、お弁当を入れたり、採取したものを運んだりと、さまざまに使われてきました。
素材となるのは、苧麻やアダンの気根、月桃、棕櫚などのつよい繊維をもつ植物。本品は、月桃の葉をつかい、竹富島で作られたものです。
茎を細く割いて乾燥させたものを、まずは100メートルもの長さの小縄に綯ったのち、型を使いながら、しっかりとカゴの形に編んでいきます。
島一番のかご作りの名手の手により、素材の採取、下処理から、 縄ない、編み上げまで一貫して仕上げられた一点です。

細部まで丁寧に作り込まれています。
底部分のかっちりとした仕上がりもみごと。

島の植物についての深い知識と熟練の技、そして手間ひまを惜しまず注いでつくり出された、かろやかで美しく、丈夫なかごです。
- 本製品は天然の植物を使った、昔ながらの実用のかごです。素材の表面には、色むらや
部分的な変色、こまかな飛び出し等が見られます。素材の特性としてご理解ください。
- 風通しのよい場所で、乾燥した状態で保管してください。 高湿度の状態で放置しますと、
変質の原因となりますのでご注意ください。