
長野・安曇野の竹工芸家、吉田佳道さんの「ささなみかご」。さざ波のように穏やかな曲線をえがく、美しい竹のかごです。
竹をもっと日常の暮らしに取り入れてもらえたらと、長く制作を続けてきた作品の一つ。凛とした存在感で、白竹の肌のうつくしさと清潔感が伝わります。
竹ひごの角を落とす「面取り」の作業もていねいに施されていて、手当りやさしく、毎日身近に置いて使いたいかろやかさ。
こちらは、家族分の洗濯ものも収納できる大きなサイズ。
とても軽く、濡れた洗濯物を入れての移動も苦になりません。

大容量の「大」

底には小さな落款。
むかし銭湯などで使われていた籐製の脱衣かごのように、日本人にとってどこか懐かしく、毎日の生活で身近に使えるかごを、白竹で製作したいと考えたのが、ささなみかご誕生のきっかけでした。
どの向きにも曲げられる籐と竹とでは、性質が全く異なります。
素材の厚みや幅を微妙に調整したり、籐の職人さんが惜しみないアドバイスを下さったこと、良質の竹を提供して下さる竹材店さんの協力もあって、製品化することができたそう。
「つかいやすいものを、ていねいにつくりたい」とおだやかに話す吉田佳道さん。豊かな自然に囲まれた安曇野の地で、花籠や茶道具などのこまやかな工芸作品の制作に取り組まれています。

- 天然の植物を利用した製品です。素材の一部に色ムラや小さなキズ、ササクレ等が見られる場合がございます。素材の性質としてあらかじめご了承くださいませ。
- 製品の色合いやサイズは一点一点少しづつ異なります。写真の色や表示サイズは目安とお考えください。
- 経年変化により、色味はゆっくりと深みを増していきます。
- 風通しのよい場所で、乾燥した状態で保管してください。(長時間の水濡れは変質の原因となりますのでご注意ください。)