
茨城県・行方市の竹細工職人、勢司恵美さんによる竹細工です。
地元の竹林で選んだ竹を伐りだし、運び、洗い、割り、ひごにする、その全ての工程を独力で行っている、数少ない女性職人のお一人です。
「ヨコタ」といえば、太平洋の港町で活躍した魚の運搬かごを思い浮かべる方もいるかと思いますが、霞ヶ浦と北浦に挟まれた行方では、主にワカサギ漁に使われたかごのことを「ヨコタ」と呼ぶそう。
舟からの水揚げには、もっと大きなサイズを使用していたそうですが、こちらは、地元の水産会社からの依頼によりつくりはじめた業務仕様。
ワカサギの佃煮を加工する際に必要不可欠なもので、鍋からあげる際には竹のものが一番なのだとか。
使い込まれた古いヨコタを見本に、「やっぱりこのかごでなくては」という声に応えました。
勢司さんの手によりよみがえったヨコタは、脱衣籠やタオル入れ、手荷物置きのかごとしてもおすすめです。
<勢司さんの竹細工>
1978年、茨城県行方市生まれの勢司さんは、地元で採れる自然素材をつかったものづくり、土に還るものを作りたいという思いから、竹細工を志したそう。
大分県の竹工芸訓練支援センターで学んだ後、地元茨城で独立。地元のベテランの職人さんの手ほどきも受けながら、すでに10年以上の経験を積んできました。
得意としているのは、青竹のかごが必需品だった時代の面影を残す、はたらきものの「かご」や「ざる」。手ざわりのよさ、使い心地のよさを大切にした、しっかりとした編み上がりの竹かごを制作しています。
九州で学んだ技に加え、太平洋と霞ケ浦に挟まれた茨城・行方にしかないかごづくりも、もっと伝えていきたいと語ってくれました。
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天然の植物を利用した手作りの製品です。多少の割れやササクレが見られますので、お使いの際にはお取り扱いにお気を付けください。
また、竹の表面に、天然の黒ずみや色ムラ、薄い膜などが見られることがあります。青竹素材の性質としてご理解ください。

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風通しのよい場所で、乾燥した状態でご使用ください。(濡れたまま放置しますと、変質の原因となりますのでご注意ください。)
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お届け時の製品の色合いは、一つ一つ微妙に異なります。またお使いいただくとともに、徐々に緑が抜け、茶色へと変化していきます。
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サイズ・重量は、一点ずつ、多少の差がございます。表示のサイズは目安とお考えください。