
青森・弘前の伝統工芸、あけび蔓細工。
「こだし編み」の収納かごです。
こだし編みは、たての蔓に横の蔓を交差させ、しっかりと締め上げていく昔ながらの技法のひとつ。ふっくらと張りのある、軽くて丈夫なかごが出来あがります。
蔓をたっぷりつかった縁の仕上げは「あや縁」や「蛇腹」とも呼ばれ、かご全体を端正に引きしめる役割を果たしています。

コダシというのはもともと、山でキノコや山菜などを採る際、背負ったり、腰に下げて使ったカゴの呼び名で、あけび蔓でコダシを作るときは、軽さと強度をかねそなえた、この編み方が一般的だったそうです。
<津軽地方のあけび蔓細工>
あけびは山野に自生するつる性の落葉樹です。寒冷な東北地方の山地に育つあけびの蔓は、とりわけ編み組みに適しているといわれ、昔はとても豊富に採ることができました。
蔓の採取は主に、秋から雪が積もる前までの短い期間。まっすぐに伸びた若い蔓をあつめ、枝葉をはさみで丁寧に落とし、数か月かけて芯まで乾燥させてから使います。
採取量は、近年の気候の変化や、山に入る人が減り手入れが及ばなくなったことなどの影響で、最盛期と比べて大きく減少しています。
貴重な山の恵みを無駄なく編む工夫も重ねながら、職人たちの手で制作が続けられています。
- 本製品は天然のあけび蔓を利用した手作りの製品です。色むらや、多少の割れや欠け、表皮の剥がれ等が見られます。天然素材の性質としてあらかじめご理解くださいませ。また、洋服などへの引っかかりにはご注意ください。
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製品の色合いやサイズは一点一点少しづつ異なります。写真の色や表示サイズは目安とお考えください。
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貴重な蔓を余すことなく使うため、底部分などに黒色の蔓を利用する場合があります。耐久性等の影響はありません。
- 風通しの良い場所で、乾燥した状態で使用・保管してください。(高温多湿は変質の原因となります。)